NHKの大河ドラマ「篤姫」の異例の好調ぶりを受け、地元の鹿児島県では、放送開始から
半年が経って観光客が急増している。県では「篤姫ブームの余韻は、放送後も続くはず」と
して、早くも「ポスト篤姫」を見越した提言を発表。篤姫のことを「西郷、大久保に続くニュー
ヒロイン」と位置づけ、貴重な観光資源として生かしていきたい考えだ。
▽「篤姫」ブームで、鹿児島県への観光客が増えている
http://www.j-cast.com/images/2008/news08-3295_pho01.jpg ■「自分たちの手で勝ち取ったドラマ」
(中略)
「篤姫人気」の理由について、奈良迫英光・鹿児島県観光プロデューサーは、
「大河ドラマには『チャンバラ』や『戦争』というイメージがある一方、『篤姫』は、現代の
ドラマ風というか、『家庭っぽさ』が前面に押し出された面があったのでは」
と分析する一方、地元・鹿児島の立場からは
「大河ドラマを誘致するときには、鹿児島県民35万人の署名が集まった、という経緯
があったので、県民は『自分たちの手で勝ち取ったドラマ』という思いで番組を見てい
るのでは」
と、感慨深げだ。
■7月から観光客も増える
地元への影響は、やはり大きいようで、日本銀行鹿児島支店が08年9月3日に発
表したところによると、同番組による県内経済効果(08年1月〜7月)は171億円。経済
効果の主な要因は観光客の伸びで、奈良迫さんは
「放送が始まった1月から5月にかけて、観光客の伸びが鈍かったのですが、7月から
秋にかけて、急に好転したんです」
と話す。確かに、08年1月〜7月に鹿児島県内に宿泊した観光客の数は前年同期比
103.9%なのに対して、08年7月に限ってみると、同114.2%で、夏場以降の好調ぶりが
際立っている。
番組終了後にも「篤姫人気」を持続させたい考えで、
「08年12月の番組終了後も、この(篤姫ブームの)『余韻』は、09年4月ごろまでは続く
のではないかとみています。その間、県としては旅行会社の支援などを行っていき
たいと考えています」(奈良迫さん)
と、期待をかける。9月12日には、08年12月の番組終了以降の観光振興策の提言
を発表してもいる。提言では、「ドラマは、西郷(隆盛)、大久保(利通)に続く郷土の
ニューヒロインを生み出した」として、篤姫関連の恒久的な展示施設を検討すべきだ、
とした上で、09年は、篤姫の養父・島津斉彬の生誕200周年にあたることから、両者
を関連させたキャンペーンの展開を提言している。
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ソース:J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2008/09/18027207.html ※一部省略してたてました