コンピューターゲーム事業を手掛けるAQインタラクティブは、9月12日に
平成21年3月期業績予想を大幅に下方修正した。この結果、第2四半期に
予想していた営業損失、経常損失、当期純損失は拡大する。
さらに通期業績予想でも、営業利益、経常利益は大きく減少し、当期純利益は
従来の黒字予想から赤字予想に転落する。?
通期連結業績予想売上高は当初見込みの78億円から67億3600万円に、
営業利益は8億3000万円から7000万円に、経常利益は8億5000万円から
8000万円にそれぞれ引き下げられる。
また、当初予想の当期純利益4億8000万円は2億9300万円の損失に転じる。
今回の下方修正の理由は、同社が8月、9月に発売した主力タイトルの一部が、
当初見込を下回ったためである。AQインタラクティブによれば、8月に発売した
PS3向けのソフト『ヴァンパイアレイン ?アルタードスピーシーズ-』、9月に発売した
ニンテンドーDS向けソフト『ブルードラゴン プラス』が共に計画を下回った。?
7月に発売したニンテンドーDS向けの「KORG DS-10」は計画を上回り好調であり、
アミューズメント事業の主力商品である「ポケモンバトリオ」も計画通り順調に推移
している。
しかし、コンシューマーゲーム全体の不振をカバーすることが出来なかった。?
また、受託開発部門でも、海外大手パブリッシャー向けに企画提案をしていた
案件の交渉が長引いていることも売上に響いた。
こうした環境からAQインタラクティブは、下期に発売予定をしていたゲームタイトル
7作品のうち1作品を来期に発売延期、2タイトルを発売中止する。?
同社はこの2作品を含めた計3作品の開発を中止し、開発中止のよる特別損失を
3億2700万円計上した。これも業績予想の変更に影響を与えている。
AQインテラクティブは、2005年10月からこれまでの受託開発のみから
自社開発販売を開始している。これは同社の受託開発における高い評価をもとに
した、新規の事業展開である。?
AQインテラクティブのクリエイター陣の評価は高く、企業の大型再編を続く
ゲームソフト開発業界のなかで、この動きは新たな大型勢力として期待されて
いた。しかし、今回は自社開発の持つビジネスリスクの直撃を受けることになった。
同社は今後コンシューマーゲーム事業については、企画承認プロセス、制作途中の
タイトル評価制度の見直しを続け、競争力のある魅力的なタイトルの創造を
目指すとする。そして、収益が見込めるタイトルに経営資源を集中する。
またパートナー企業とのコラボレーションも進める。? アミューズメント事業では好調な「ポケモンバトリオ」を維持しつつ、新規のアミューズマンマシンを投入する。そのうえで競争力の向上を目指すとしている。
ソースは
http://animeanime.jp/biz/archives/2008/09/aq.html AQインタラクティブ
http://www.aqi.co.jp/ 会社情報・株価
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?nik_code=0031402 依頼を受けてたてました。