★伊藤忠 TV通販事業強化 医療・雑貨も取り扱いへ
伊藤忠商事は、テレビ通販事業を強化する。15%を出資するテレビ通販中堅のプライム(名古屋市)と
共同で、伊藤忠が調達した衣料品や雑貨を販売する番組を新設するなどで、プライムの売上高を
3年後に現在の約4倍の300億円規模に拡大する計画だ。
プライムは主に美容・健康商品を取り扱う通販番組「プライムショッピング」を地上波の深夜やBS放送で
放映しており、平成20年6月期の売上高は79億円。昨年末に伊藤忠と資本・業務提携した。
両社が新設する番組は「トレンドコレツォーネ」。伊藤忠の持つ調達ルートを活用し、衣料品や雑貨に
取扱商品を広げる。すでに8月末から一部で試験放送を始めており、10月から首都圏や関西の
地上波のほか、BS放送で本格的な放映を始める。
さらに、伊藤忠が国内での販売権を持つ米コンバースや仏フィラなど約150の欧米ブランドを販売する
番組を立ち上げることも検討している。
大手商社は、「川下」に位置する小売り分野の中でも、テレビ通販を成長市場と位置づけ力を入れている。
最大手は2007年度に売上高1000億円を超えた住友商事グループのショップチャンネルで、2位に
三井物産グループのQVCが続く。伊藤忠はアパレルに強みを持つものの、テレビ通販では、上位2社に
比べると出遅れており、プライムとの関係強化で追撃したい考えだ。
2008.9.5 00:26
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080905/biz0809050024004-n1.htm