【パリ=野見山祐史】フランスの大手銀行クレディ・アグリコルが28日発表した
2008年4―6月期決算は、純利益が前年同期比94.1%減の7600万ユーロ(約122億円)だった。
米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に絡んで6億9300万ユーロ
(1100億円強)にのぼる損失を計上したことが響いた。
大幅減益の主因は8億5500万ユーロの赤字となった投資銀行部門。同部門は昨年10―12月期
から3.四半期連続の赤字で、4―6月期は米国のモノライン(金融保証会社)の信用力低下による
評価損が膨らんだ。
同行は昨年10―12月期に8億5700万ユーロの巨額の赤字を計上した後、今年1―3月期は
いったん8億9200万ユーロの黒字に回復していた。今回の大幅減益決算は、金融市場低迷の
影響がなお続いていることを浮き彫りにした。
▽News Source NIKKEI NET 2008年08月28日21時08分
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080828AT2M2802T28082008.html ▽Crédit Agricole Banque et Assurances
http://www.credit-agricole.fr/