【投資】米ファンド：インフラに打撃、コスト増と信用引き締めでキャンセル増加[08/08/27]

★インフラに打撃、コスト増と信用引き締めでキャンセル増加

　ニューヨーク（ウォール・ストリート・ジャーナル）道路や空港など、社会基盤になる事業を投資対象とする
インフラファンドが苦境に立たされている。次はインフラ建設業者の番だろうか？

　オーストラリアの投資会社バブコック・アンド・ブラウン（BNB.AU）の最高経営責任者（CEO）の先週の辞任は、
空港や発電所といった資産の買収・運営のための金融工学と多額の借り入れのリスクを浮き彫りにした。
同社の株価はピークから92％下げている。

　中国、インド、中東など経済が急成長する国々における巨額プロジェクトの急増から利益を得ている
エネルギー会社、建設業者、重機メーカーへの投資がブームになっていた。バークレイズ・グローバル・
インベスターズは、昨年12月に「iShares S&Pグローバル・インフラストラクチャー・インデックス・ファンド」を
立ち上げた。また、ウォール・ストリート・ジャーナル（WSJ）を発行する米ダウ・ジョーンズ（NYSE:DJ）は今夏、
「ダウ・ジョーンズ・ブルックフィールド・グローバル・インフラストラクチャー・インデックス」を創設した。

　だが、今やインフレ圧力の高まりと信用引き締めが、一時的にせよ、世界のインフラセクターに水を
差しているようだ。

　モルガン・スタンレーの最近の試算によると、2008年に予定されているインフラ開発プロジェクト合わせて
7500億ドル相当のうち、8％に当たる600億ドル相当が延期あるいはキャンセルされた。モルガンと
世界銀行の統計によると、これは過去の年間キャンセル率（2％）の4倍の数字。リポートによると、
今年に入り、シンガポール・クアラルンプール間高速鉄道（24億ドル規模）、アラブ首長国連邦（UAE）
アブダビのアルミ精錬所（30億ドル規模）など、40件のプロジェクトが中止あるいは延期された。最も多く
挙げられる理由がコスト増大と信用引き締めだ。

　モルガン・スタンレーは、今年の世界インフラ投資の伸び率は3％と、昨年の10％を下回ると予測している。
また、来年の大型プロジェクトへの支出は横ばいか減少するとみる。

　発電装置やそのほかの産業用機器を製造する米ゼネラル・エレクトリック（NYSE:GE）、土木機械メーカーの
米キャタピラー（NYSE:CAT）、冷暖房システムなどの製造を手がける米エマソン・エレクトリック（NYSE:EMR）
といった企業が、その影響を受ける見込みだ。

　GEはキャンセルはみられていないとしている。キャタピラーの4-6月期は利益が過去最高に達し、
同社は受注が力強いとしたものの、欧州、日本、北米市場の軟化を示唆した。エマソンは、米国の経済力に
懸念を示したが、現在、その売り上げの半分以上を海外が占めている。

　キャタピラーとエマソンの株価は、5月の高値からそれぞれ約18％、22％下落している。両社が外貨で稼ぐ
売り上げの規模と、巨額のドル建て費用を踏まえると、ドル高がさらに進行すれば両社は苦戦を強いられる
可能性もある。（>>2-5につづく）

　（8月27日付のHeard On The Streetより）

ソース：NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCIS2386.html

（>>1のつづき）

　GEの株価は昨年10月以来で34％下落した。信用市場の痛みがGEの金融事業を損なうなか、投資家は
急成長するインフラ部門がそれを補うたしかな力だと考えてきた。GEの07年の営業利益は、
ジェットエンジン、ガスタービン、水処理関連商品を含めると、同部門が3分の1を占めた。

　GEは7月、インフラ関連機器の受注残高が500億ドルと、年初に比べて29％増加したと明らかにした。
同社は長期の受注サイクルが好調に推移すると予想する。GEインフラ事業の大半のバリュエーションが
08-09年の20％成長を指し示している。

　だが、こうした基礎が揺らげばGEの株価は大打撃を受け、ジェフリー・イメルト会長兼CEOに対する
圧力が強まる可能性もある。JPモルガンのアナリスト、スティーブン・トゥサ氏は最近、インフラ投資の減少を
主な理由として、GEの09年の利益伸び率予想を6％から5％に引き下げた。その上で「われわれはさらに
低下する余地があると考えている」と述べた。

（了）

3艘でもヨット

4粒でもゴマシオ

五代でも響子さん

6でなし

同社の株価はピークから92％下げている。

もうだめぽｗ

しかし光通信にはかなうまいw

コマツの株価はどんどん騰がる、そう思っていた時期が私にもありました。