鉄鉱石や石油、食料などの世界的な高騰を背景に、「資源」「農業・食品」「インフラ」に
関連する企業の株式を組み込んだテーマ型の投資信託商品が関心を集めている。
株式相場は低調ながら、こうしたファンドの数は1年間で2.3倍に伸びた。
ドイチェ・アセット・マネジメントは「国内の金融機関から、農業関連ファンドへの
問い合わせが増えた」と話す。注目が集まるのが、食品メーカーや肥料・農薬などを扱う
化学メーカーなどの銘柄を組み入れた「DWS・グローバル・アグリビジネス株式ファンド」。
ファンドの取扱機関は銀行・証券で計16社に膨らんだ。
昨年11月に農業関連ファンドを立ち上げた三菱UFJ投信。山口裕之チーフプロダクト
マネジャーは「株式相場は全体的に軟調だったが、農業関連企業の中には、前年比2倍に
株価が上がったところもある。良質な銘柄を組み込めば商品の魅力はもっと高まるはず」と
鼻息は荒い。
個人投資家の関心は、資源や環境などの関連企業にも向かっている。
金融商品評価会社リッパー・ジャパンによれば、資源やインフラ、環境関連の企業を
組み込んだファンドのうち、運用開始後も投資ができる「追加型」の数は、サブプライム
問題が表面化した昨年7月以降に急増。当時36本だった設定数は、1年後には83本、
純資産も1兆2250億円まで拡大した。
テーマ型ファンドの代表例は、環境に配慮した企業に投資するとの触れ込みで一時人気を
集めた「エコファンド」だ。最近のファンドは、企業の社会貢献度を投資基準にした従来商品
とは一線を画し、地球温暖化防止に役立つ技術や汚水処理技術などに優れ、投資収益が
期待できる企業を組み込んだのが特徴だ。(都留悦史)
▽News Source asahi.com 2008年8月25日0時22分
http://www.asahi.com/business/update/0824/TKY200808240135.html http://www2.asahi.com/business/update/0825/images/TKY200808240147.jpg ▽関連
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