【コラム】日本のファミリー企業は、成功しているのか?−WIWATTANAKANTANG一橋大学経済研究所准教授 [8/14]
1 :
依頼39@ロボ-7c7c(初代biz+ 支局長)φφφφ ★ :
2008/08/18(月) 11:51:30 ID:??? 「日本のファミリー企業は、成功しているのか?」
■ファミリー企業が抱えるジレンマ
ファミリー企業というのは多くの国において支配的な組織形態である。まず、ここでのファミリー企業の
定義を述べよう。創業者一族は大規模な持株比率を確保しなくても、重要な権限を有する役員に
就任することなどにより、企業内で影響力を維持することが可能である、と先行研究において
論じられている。そのため、ここではファミリー企業を可能な限り広く定義し、創業者または
その子孫が十大株主に名を連ねるか、執行役員に就任している企業としている。
ファミリー企業の米国の例ではヒルトンやウォルマートなどがあり、日本にもトヨタ、スズキ、
キッコーマン、武田薬品など多くの例がある。ファミリー企業の利点としては、株主と経営者の
利害のずれの軽減や長期的視点に立った投資行動の促進などがある。欠点としては、
縁故主義により後継者の選択肢が限られ、最適な後継者を選べない可能性などがある。そのような
状況になればファミリー企業は短命で終わるであろう。
つまりファミリー企業は、同族内での経営に固執すると経営者の能力が低くなる可能性があり、
専門経営者に任せれば一族の影響力が損なわれる、というジレンマを抱えている。
■養子や婿を迎えると業績が上がる?:ファミリー企業の実証分析
これまでのファミリー企業の研究では、創業者の経営するファミリー企業は非ファミリー企業より
業績がよいが、後継者の経営するファミリー企業は非ファミリー企業に比べ劣っているという傾向が
示されている。しかし、日本のファミリー企業には、男性の後継者を養子や婿として同族外から
招き入れるという日本固有の慣習がある(ここではそのような後継者を非血縁後継者と呼ぶ)。
そのような例として岩崎家(三菱)や豊田家(トヨタ)などが挙げられる。
このような慣習が、先に述べたようなファミリー企業におけるジレンマを解決する手段足りえるか、
という問題について、我々は“Adoptive Expectations:
Rising Son Tournaments in Japanese Family Firms”という論文で戦後日本の上場企業の
実証分析により検証した。
具体的には、戦後、日本で証券取引所が再開された1949年から1970年の間に東京、名古屋、
福岡および大阪の証券取引所に上場した非金融企業を対象に研究を行った。これらの企業を
1962年から2000年、または上場廃止となった年のいずれか早い方の年までのデータによって
調査した。サンプルには1949年から1970年に新規上場した1435社のうち1355社が含まれ、
5万674のデータで構成されている。
>>2 に続く
http://www.rieti.go.jp/jp/projects/cgp/10.html
2 :
◆Robo.gBH9M @ロボ-7c7c(初代biz+ 支局長)φφφφ ★ :2008/08/18(月) 11:51:42 ID:???
>>1 の続き
その結果、後継者経営のファミリー企業は、非ファミリー企業に比べて、他の条件が一定の場合、
業績が上回っていることが示された。これは他の先進国におけるファミリー企業の分析結果とは
反対の結果になっている。後継者経営のファミリー企業の内で、非血縁後継者経営の企業と
直系子息経営のファミリー企業を比較すると、前者が後者を上回る業績を上げている、ということが
わかった。ちなみに系列に属する非ファミリー企業は、企業タイプ別の比較(創業者によるファミリー
企業、直系の後継者によるファミリー企業、非血縁後継者によるファミリー企業、専門経営者の
経営するファミリー企業、非同族非系列企業、非同族系列企業を比較した)では業績、企業価値共に
最下位となっていることが明らかになった。
■優秀な養子や婿を迎える日本のファミリー企業
次にそれぞれのタイプの経営者の特徴を比較してみた。
ファミリー企業において非血縁後継者は直系の後継者に比べより高い能力を持っていると推測される。
そのため能力の1つの指標として考えられる学歴を、それぞれのタイプの経営者の最終学歴や
出身大学の割合を見ることで比較した。非血縁後継者は直系の後継者よりも高い学歴を持っている
場合が多いことがわかった。なお、直系の後継者も創業者より高い学歴を有していることが多かった。
在任期間に関しては、非血縁後継者の平均在任期間は20年であり、直系の後継者の在任期間と
非常に近いものになっていた。これは、平均6年の専門経営者よりも長いものとなっていた。
日本のファミリー企業は、同族外から有能な後継者を招き入れることで有益なスキルや能力を
企業内に取り込んでいる。養子縁組や婚姻は同族外の人間を一族に組み込むことで、それら
外部出身の人間と創業者一族の利害を一致させるように働く。その結果、創業者一族にとって、
非血縁後継者を取り入れることは、専門経営者に経営を任せるより、望ましい選択となる。また、
業績の芳しくないファミリー企業ほど自らの資産を守るため養子や婿を迎え入れると考えられる。
そしてそのような企業の経営改善により、ファミリー企業の平均的な業績は向上するであろう。
さらに同族外から後継者を招き入れる可能性があるということは、直系の行動を引き締めるという
効果もあると推測される。
Yupana WIWATTANAKANTANG 一橋大学経済研究所准教授
2008年8月14日
3 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 11:53:28 ID:lMEdd2XR
中国のファミリー企業は潰れないけど 日本のファミリー企業はつぶれるからな
4 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:04:49 ID:gWel5yjU
同族企業で組合がないところは目をつけられたら終わり
5 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:08:41 ID:/Io23fIC
「企業の成功」「創業者の影響力」の定義が曖昧すぎる だれも指導しないのか? 海外創業者は早めに経営そのものからは手を引いて 有能な経営者を迎え 自分は企業の上がりを搾取する傾向が強いし 日本の創業者はなぜか自分が経営に関わることに価値があると考える 目的が違う場合には執る手段も目標も全然違うだろうw
7 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:11:09 ID:jbVvJ0He
おい 苗字どう読んだらいいんだwwww
「成功」をどう定義しているのかがわからん
9 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:13:01 ID:T1a+wqrg
うぃわったなかんたんぐ教授かわいいようぃわったなかんたんぐ教授
10 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:15:25 ID:0HC4tOeP
この発言者の名前の読み方と国籍と大学での専門を書けよ そっちの方が気になってしょうがない
名前が読めないぞ 火星人か
12 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:17:10 ID:zdqxqebf
創業者一族が大株主でもない状態でファミリー企業と定義すること自体が間違ってないか? ってか創業者一族が大株主やってるファミリー企業をサンプル抽出してみ? そしたら結構な比率でダメなところが多いと思うぞ。
これは人の名前なのか?
14 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:23:51 ID:m10f2fJH
読めないのはこれ Yupana WIWATTANAKANTANG
15 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:27:44 ID:d3vKPO9Q
これだからFランクはw
16 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:31:11 ID:zSKpM5bT
ユパナ・ウィワッタナカンタン
17 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:33:34 ID:zSKpM5bT
18 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 12:37:05 ID:kkrUO2TD
日本だとこういう企業形態って、ファミリー企業とは言わず 同族経営って言わないか? ファミリー企業って聞くと親会社・子会社の関係を思い浮かべるんだが。
小さな不祥事でもマスゴミは条件反射で一族の怠慢とか言うからな バカみたいに
この手の研究は、最近多いよね。 どっちかというとイギリス系の経営学。 世界的に見て、日本は異常なほど長寿企業が多いのよ。 世界中に存在する創業100年以上の企業の過半数(確か7割くらい)が 日本企業。世界最長は金剛組のおよそ1300年と言われている。 最近、NHK特集なんかでもやっていた。 で、日本的企業文化に何か秘密があるんじゃないかという事になって、 ファミリー企業と、非血族継承の話が盛り上がっている。 個人的には、単に日本の統治体制が安定していた事と、信用を重んじる 風土が効いているんじゃないかと思う。他所の国は革命やら何やら、 統治者が変わっただけで簡単にリセットされてしまう。
21 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 16:25:43 ID:vGa42BzE
あくまでも印象だけど、日本の企業は産業障壁に守られている気がする 産業がある程度発達してきたら、同業と共に業界団体を作ったり、国からの補助もらったり、結果として新規参入は難しくなる あとは日本への移民や外資系企業進出の少なさ 欧米はその辺がダイナミックで、消費者も資本も変わりやすかったのでは? そもそも日本なんて遠いし、文化は違うし、金はなかったし・・・
終身雇用制度だったからじゃね?
23 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/18(月) 20:20:21 ID:Hp9k/oaI
松井タラコ唇とスズキの修ちゃんは婿養子だよな
>>21 その手のギルド的障壁なんてねーよ。ただの都市伝説。
いまどきの業種別組合は、「新規参入が無いよ〜」と泣いているところが多い。
あと、脱サラのおっさんが勘違いしがちなのは、今までの自分の仕事は
大企業という信用の下で査定されていたという事。資本金数百万円で
パっと会社作ったって、支払いが本当にできる保証もなく、仕入先が商品を
なかなか卸してくれない。これは参入障壁ではなく、抱えているリスクから
当然発生するもの。
あと、外資系企業は、ちょっと受け入れられないとすぐ退出しちゃうから
定着しないだけ。移民系起業はブラジリアンをはじめとして結構たくさん
あるけど、年がら年中倒産している。連中は、金を溜めたら計画倒産して
母国に逃げるからな。計画倒産する朝鮮人も結構多いよ。そんな連中が
「日本人は排他的だ!」って文句言っているけど、いちいち相手をする
必要はないよ。
机の上で経営を語るべからずだ。
補助金による参入障壁は?
補助金もらえないと採算合わないような事業に参入しようと考える奴は馬鹿。 よって、そんなのは参入障壁とは言わない。
27 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/19(火) 00:41:22 ID:FYKk4JGS
採算とか関係ないだろうが なんだこの馬鹿は
28 :
名刺は切らしておりまして :2008/08/19(火) 00:59:42 ID:Bnm9Ky7V
日本の武家社会には「家」を守るという考えがあった。 昔は家を守る為なら親兄弟を簡単に殺したし、自身が切腹すれば家を守れるのなら躊躇なくした。 個人単位ではなく、「家」つまり家系と家族全体の利益を優先する。 その考え方が町人にも浸透し、丁稚(新入社員)から番頭(社長)へと上り詰めた人を 店の主人は養子として向かい入れ、「のれん」を守った。 店主の実子は実力がないと判断されれば店の世継ぎにはなれず、遊び人として生きた(店から金だけ貰う) それらの思想が現代にも複雑に継承され、現在の長寿企業が多い風土になったのかもね。 因みに、韓国の場合は家を守るという考えがないので、ファミリーの人数分に会社が細分化されていく傾向が顕著。 現代グループが創業者の息子達によって現代自動車、現代重工業、現代商船グループの3つに分割されたのがいい例。
>>28 それ、何て西武グループ?<分割相続
ちなみに、親兄弟を殺したのは単純な内部闘争でしょ。
切腹はアレだが、篭城討ち死になんつー類の自爆型の行為が
行われたのは、本人が死ぬ事によって、残された一族の面倒を
ちゃんと見てもらえる事が保証されていたからだな。
「のれん」は、ブランド力の継承だと思う。