愛媛県の冷凍食品加工卸売業者が、賞味期限の切れた冷凍牛丼の具を
別の箱に詰め替え、最大で約2年、賞味期限を改ざんして出荷していた
ことが、12日分かった。
県は食品衛生法に基づいて立ち入り調査。
業者は「取引先の指示で行った」と改ざんを認めた。
これまでに健康被害の報告はないという。
県薬務衛生課によると、業者は5月下旬から約2カ月間、賞味期限が切れた
家庭用牛丼の具の真空パックを開封し、100袋分の中身を一箱にまとめる
手口で、計約20トンを業務用として出荷。
新たな賞味期限は詰め替えた日から1年間としていた。
1年前に賞味期限が切れたものも含まれていたという。
牛丼の具は取引先の東京の食肉加工卸会社が持ち込んだもので、
業者は詰め替え後、再び同社に出荷していた。
流通先は関西地方が中心とみられている。
ソースは
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080812/crm0808121043007-n1.htm 別ソースから。
冷凍牛丼の具、賞味期限改ざんし詰め替え 愛媛の2業者
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200808120034.html (前略)
2社は「セトフーズ」(同県伊方町)と「マックスプロダクト」(同今治市)。
県薬務衛生課によると、「セトフーズ」は5-8月に東京の業者から、約1年前に
賞味期限が切れた真空パック入りのブラジル製の牛丼の具(1袋155グラム)を
搬入。解凍して開封し、1袋15.5キロのパックにして再凍結した上で、
詰め替え日から1年後の賞味期限を表示した別の箱に詰め替えて東京の業者に
送り返していた。詰め替えた量は約22トンに上るという。
「マックスプロダクト」は今年1月以降、同じ東京の業者から持ち込まれた
賞味期限切れの同製品を開封し、タマネギや調味料などと合わせて加熱調理した上で
1袋1キロのパックにして再凍結し、計約4.9トンを送り返していたという。
持ち込まれた製品の中にはセトフーズが詰め替えた製品も一部含まれていた。
賞味期限は再加熱日から1年前後とし、加工業者はマックスプロダクト、販売業者は
東京の業者とするシールを外箱に張り付けたという。再加熱した約4.9トンのうち、
約1.5トンが東京の業者から大阪市内の卸業者に販売されていたが、健康への被害は
確認されていないという。
同課の調べに、セトフーズは「東京の業者から4月に詰め替えの依頼を受けた。
賞味期限に気づいて問い合わせたが問題はないと言われた」と説明。
マックスプロダクトは「持ち込まれた製品の賞味期限は確認していなかった」と
話しているという。