廃業した高級料亭「船場吉兆」(大阪市中央区、破産手続き中)による牛肉産地の偽装表示
事件で、大阪区検は28日、九州産牛肉を但馬牛や三田牛に偽装したとする不正競争防止法
違反(原産地の虚偽表示)罪で、書類送検されていた湯木正徳元社長(74)と長男の
喜久郎元取締役(45)の2人を週内にも大阪簡裁に略式起訴する方針を固めた。
法人としての同社は不起訴処分(起訴猶予)になるもようだ。
区検は、同社がすでに破綻(はたん)し社会的制裁を受けていることや、九州産牛肉が
但馬牛などと比べて品質が劣るものではないことを重視。販売数も少ないうえ、偽装された
商品を購入した客の処罰感情も比較的弱いことから悪質性が低いと判断、公判請求を見送る
ことを決めた。
調べでは、2人は共謀し、昨年3〜10月、鹿児島県産牛肉で作った贈答用みそ漬け商品
104個に、但馬牛や三田牛と偽装表示したシールを張り、百貨店などを通じて販売した。
湯木元社長は「産地表示は吉兆ブランドに見合う日本一の但馬牛や三田牛でなければいけない」
と喜久郎元取締役に偽装を指示していたという。
◎ソース MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080729/crm0807290133001-n1.htm