>>1 ■「EUでの漁業への緊急支援1000億円」を勘違いしている人が多い
「受給した漁業者が 6カ月以内に省エネや従業員削減を行わなかった場合、受給金の返還を命じる」と明記しており、対応できない漁業者は事実上廃業。
◆漁業に緊急支援1000億円 燃料高騰で欧州委提案
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20080709D2M0901B09.html 欧州連合(EU)の欧州委員会は8日、燃料価格の高騰から抗議デモや休漁が続いていることを受け、
緊急対策として6億ユーロ(約1000億円)規模の漁業支援を行うことを加盟27カ国に提案した。
一方で、支援を受ける漁業者に対しては漁船の省エネ化などを義務付ける。
ボルジ欧州委員(漁業・海洋担当)は声明で「漁船の燃料費は2002年比で3.4倍に高騰した」として、漁業者の苦境に理解を示しながら
『「危機のもう1つの原因は過剰漁獲だ」と指摘し、漁業経営の合理化を強く求めた。』
緊急対策は(1)10年末までに限り最長3カ月の休漁補償金の支払い(2)省エネ目的の漁船・船舶エンジン買い替えを補助――などが柱。
『受給した漁業者が 6カ月以内に省エネや従業員削減を行わなかった場合、受給金の返還を命じると明記しており、「燃料高騰」に対応できない漁業者は事実上、廃業を迫られる恐れがある。』
>>143 ◆漁火を考える…イカ釣り集魚灯の改善を(1)
http://mirai00.hp.infoseek.co.jp/ika1.html 3.無為な光害発生・浪費の構造
一般的なイカ釣り漁船の構造です。
甲板の「上」に、集魚灯がズラリと吊り下げられています。
メタルハライド灯という、水銀灯に改良を加えた高出力ランプが用いられ、1隻あたり180000Wが「上限」とされています。
最近の国道街路照明は、フルカットオフ型1本180Wですから、イカ釣り漁船1隻あたり、街路灯1000本ぶんの電力を消費していることになります。
この電力は、すべて船上の発電機によってまかなわれています。
1隻のイカ釣り漁船は、1晩の出漁で約400・の燃料を消費しますが、その約2/3は集魚灯を光らせる発電機のために費やされています。
このように多くの燃料・費用をかけて漁火を灯しても、その光の大部分は漁に役立つことなく、ただ無駄に周囲の環境に放出されているのが実情です。
街路灯1000本ぶんに相魔キる光を放つ強烈な漁火も、実際に海面に届くのはその10%程度にすぎず、イカがいる水深50〜300mという漁獲深度に届くのは、海面に届いた光の、さらに0.001%ほどにすぎません。
現状の「漁火」を用いたイカ釣り漁業は、きわめてエネルギー効率が悪く、燃料と経費の多大な浪費とともに、多量の二酸化炭素を発生し、同時に非常に広範かつ重度の「光害」を生じさせています。
◆省エネ集魚灯の威力
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/feature/hokkaido1200365011824_02/news/20080519-OYT8T00272.htm 浜中町の浜中漁協所属の内村武夫さん(73)は年間重油消費量を約8万4000リットルから約3万6000リットルと、6割近く減らすことに成功した。
所有するサンマ棒受け網漁船「東海丸」(9.7トン)の集魚灯を電球から発光ダイオード(LED)に切り替えたからだ。水揚げ量も3割アップしたという。
内村さんは、「天候の要因もあり、すべてがLED集魚灯のためとは言えない。だが、LEDの威力は実感した」と笑顔を見せた。