ヤフーは7月17日に都内で会見を開き、次世代のクリック課金型広告「インタレストマッチ」
を今秋より提供することを発表した。子会社であるオーバーチュア、およびブレイナーと
3社共同で開発、運用する。
インタレストマッチ広告は、ユーザーが閲覧中のページの内容と行動履歴を掛け合わせ、
ユーザーの興味、関心に適合した広告を表示するサービス。見た目は、すでに提供している
コンテンツ連動型広告「コンテンツマッチ」に似たクリック課金型のテキスト広告だ。
表示順位はユーザーの興味関心との適合度合いと入札価格を組み合わせて決定する。
従来のコンテンツマッチはユーザーが閲覧中のページの内容と合致した広告を表示するもの
だったが、これではユーザーがページのどの部分に興味を持っているかがわからないという
欠点があった。
これに対してインタレストマッチ広告は、ページの内容だけでなく、ユーザーの性別、
年代、地域などの属性ターゲティング、過去にどういったページを見ているかといった
行動ターゲティングの結果も加味してマッチング精度を高める。
(中略)
ヤフー 広告本部長の武藤芳彦氏はインタレストマッチを活用した具体例を次のように
紹介した。
国内旅行を計画している20代女性フリーライターがいるとする。数週間前から国内旅行に
関するページを閲覧し、数日前には沖縄に関するページを閲覧した。そして現在は
サッカー関連の記事を見ているとしよう。
この場合、これまではコンテンツマッチによってサッカーに関連した広告が表示されていた
ところだが、インタレストマッチを導入すると、サッカーの広告に加えて、沖縄での
ダイビングに関する広告や国内旅行サイトの広告が表示されるようになる。
さらに性別や居住地域、閲覧時間などでもターゲティング可能だ。
このような広告配信は、ヤフーが持つ自社とパートナーを合わせた膨大な
配信トラフィック、各種ターゲティング技術、そしてそれらをマッチングさせる技術に
よって初めて実現できるものだと武藤氏は語る。これを図で表すと以下のようになる。
インタレストマッチのマッチング技術を、オーバーチュアのコンテンツマッチ、競合他社の
広告サービスと比べた表
http://japan.cnet.com/story_media/20377419/080717_yahoo1.jpg インタレストマッチの広告配信トラフィックを、オーバーチュアのコンテンツマッチと比べた表
http://japan.cnet.com/story_media/20377419/080717_yahoo2.jpg インタレストマッチのターゲティング技術を、オーバーチュアのコンテンツマッチ、
競合他社の広告サービスと比べた表
http://japan.cnet.com/story_media/20377419/080717_yahoo3.jpg 配信開始は2008年秋を予定している。まずはPC版からスタートし、
ヤフーの各サービスサイトと広告ネットワークに配信する。1カ月後にはモバイルに対応し、
さらに1カ月後にはオンラインからの申し込みも開始する計画だ。
広告の申し込みは代理店経由で8月から受け付けるという。
インタレストマッチはコンテンツマッチの後継商品で、現行のコンテンツマッチは
順次インタレストマッチに切り替えていく。すでにコンテンツマッチを利用している
広告主には、インタレストマッチへの移行の案内を行う予定だ。
ソースは
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20377419,00.htm 依頼を受けてたてました。