★夏休みの国際線利用7%減 関西空港予測
関西国際空港会社は十五日、夏休み期間(七月十八日-八月十七日)に同空港の国際線を利用する
旅客は前年同期比7%減の約九十六万人にとどまるとの予測を発表した。原油高に伴う航空運賃の
値上がりが減少の要因といい、同社は「海外旅行者の落ち込みは全国的な傾向。燃料サーチャージ
(国際線で燃料市況に連動して上乗せする運賃)の上昇が大きい」と分析している。
就航四十九社の予約状況に基づき予測した。一日平均は三万九百人になり、新型肺炎(SARS)が
世界で流行した二〇〇三年、開港翌年の一九九五年に次ぎ三番目に低い数字。出発、到着の旅客は
それぞれ約四十九万人と約四十七万人でともに前年比7%減。一日の最大は、出発が三連休初日となる
七月十九日の一万九千人、到着が八月十六日の一万九千七百人。
出発先は、韓国が九万三千二百人で一位。二位は昨年トップの中国だが、前年比26・3%減の
七万六千百人と落ち込み、北京五輪期間中の出控えが目立つという。「過去の五輪開催地も同じ
傾向にあったが、四川大地震や食への不安も重なり、出足が鈍っている」と同社。三位は欧州。
伸び率一位はオセアニアで、前年比24・8%増の一万八千百人。昨年三月に就航したジェットスター
航空(豪州)の利用客が定着した。定期便などが減少したハワイ、グアム・サイパンと対照的に、
リゾート地として高い需要が見込まれるという。北米も前年比6・4%増。
(金海隆至)(7/16 09:33)
http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0001237779.shtml