インド鉄鋼大手タタ・スチール(Tata Steel)は、昨年一月に同社が買収した
鉄鋼大手コーラス(英・オランダ)のための鉄鉱石供給元として、
オーストラリア西部ウェスタン・オーストラリア州の鉄鉱山の取得を検討している。
ウェスタン・オーストラリア州エリック・リッパー副知事(兼開発相・大蔵大臣)は
PTIの取材に対して、タタ・スチールがウェスタン・オーストラリア州の鉄鋼山への
投資に関心を持っていることを明かした。
一方タタ・スチール幹部は「ウェスタン・オーストラリア州の豊富な鉄鉱石埋蔵量を
考えれば、同州の鉄鉱山に注目するのは極めて合理的な選択だ」と語っている。
タタ・スチールは今後1年以内に、有形資産を統合するために海外法人を立ち上げ、
資金調達をする計画だという。
タタ・スチールはコーラスを買収したことで、年間2810万トンの産出量を誇る
世界第6位の鉄鉱石メーカーに成長した。
同社は以前から、世界の鉄鉱石産出地の中でも、特にオーストラリアと南アフリカに
関心があるとしていた。
ウェスタン・オーストラリア州は鉱石や石油資源など豊富な資源に恵まれていることで
知られている。同州2006年度の鉱石・石油輸出額は534億豪ドル(5兆4800億円)
だった。
内訳をみると、石油の輸出が最も多く164億豪ドル(1兆6800億円)、
次いで鉄鉱石が158億豪ドル(1兆6200億円)だった。
タタ・スチールは、自社炭鉱・鉄鋼山を所有しており、鉄生産のコストが業界で最も低い
鉄鋼メーカーの一つに数えられている。しかし、鉄鉱山の所有がないコーラス社への
鉄鉱石輸出はこれまでは行ってこなかった。
ソースは
http://www.voiceofindia.co.jp/content/view/1420/74/ 依頼を受けてたてました。