薬局やドラッグストアで購入できるOTC(オーバー・ザ・カウンター、大衆用)医薬品の
市場が回復してきた。メタボリック症候群の効果をうたった漢方薬などが急伸しているためで、
02年度以降減少が続いていた販売額は06年度から2年連続で増加。今年も張り薬型
(パッチタイプ)の禁煙補助薬が相次いで発売されるなど、「市場は復調」(日本OTC医薬品
協会)してきた。
調査会社インテージによると、OTC医薬品の07年度販売額は、前年度比2.3%増の
1兆1800億円となった。脂肪燃焼を促すとされる成分を使ったクラシエ製薬の「コッコアポ」
シリーズの出荷額が対前年で5割増(同社調べ)となるなど各社が競って出したメタボ対策の
漢方薬が好調で市場を支えた。漢方薬全体の販売額も同18%増の465億円に伸びている。
大正製薬は7月にOTC医薬品のパッチタイプ禁煙補助薬「シガノンCQ」を発売。
武田薬品工業とノバルティスファーマも同様の禁煙補助剤を発売した。
製薬大手は「今年4月から始まったメタボ健診を契機に、自分の健康への関心がより高まった
ことが大きな要因。OTC医薬品の市場は今年度も伸びるだろう」と話している。
◎ソース 毎日jp
http://mainichi.jp/select/science/news/20080712k0000m020016000c.html