三井住友銀行がインドに再進出し、アジア戦略を一段と強化することが11日明らかになった。
ニューデリーに設立した現地法人で大規模事業向け融資の関連業務を手がけるほか、インドの
政府系金融機関と業務提携する。
インドは経済成長が著しく鉄道、港湾など社会資本整備の大プロジェクトが相次ぐ。
欧米金融機関が優位に立ってきたインド市場での事業拡大を目指す考えだ。
6月下旬から営業開始した現地法人は、第1弾として大規模プロジェクトに必要な資金を
調達する手法の提案や、事業計画の分析・検証をする「財務助言業務」を行う。
実際の融資はアジアの近隣支店などで取りまとめる。
三井住友銀行は不良債権処理に伴うリストラ策で2005年にインド国内の2店舗を閉鎖。
その後、インドではデリーとムンバイ間で鉄道や道路などを整備する「産業大動脈構想」や
石油・ガス資源採掘などの計画が次々持ち上がるなど資金需要が高まったことから、
早期の再進出が必要と判断した。
インド市場では、みずほコーポレート銀行が今年1月、インド最大手の銀行と提携。
サブプライムローン問題で世界的な事業縮小に追い込まれている欧米勢に比べて、
アジア戦略を強める邦銀の進出が加速している。
◎三井住友銀行
http://www.smbc.co.jp/ ◎ソース 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080711-OYT1T00458.htm?from=main5