★東京の弁護士法人が仙台進出 地元は歓迎、困惑
東京に本店を置く弁護士法人の支店が仙台市に開設された。東北で6県以外の弁護士法人が
支店を設けるのは初めて。仙台はここ数年、年約20人のペースで弁護士が増え、供給過剰も
指摘されているが、100万都市の市場価値はまだ高いようだ。
青葉区に支店を開いたのは、弁護士法人アクティブイノベーション(AI、東京都千代田区)。
司法書士、税理士、社会保険労務士、行政書士の各法人とともに構成するAIグループの中核で、
仙台は弁護士法人では初の支店だ。
仙台事務所には、東京本部で勤務していた林さやか弁護士(28)が4月、東京弁護士会から
仙台弁護士会に登録替えして赴任した。林さんは「約1万2000人の弁護士がいる東京は、
弁護士会内での交流が希薄。活動の幅を広げるため、赴任を希望した」と話す。
仙台弁護士会では子どもの権利、消費者問題対策など四つの委員会に所属する。来年5月に
始まる裁判員制度をにらみ「刑事事件のスキルを磨きたい」と言い、「最低5年は仙台にとどまり、
地域に根ざした事務所にしたい」と意気込む。
AI代表社員の菅谷公彦弁護士(東京)は「当社のような支店展開で地域の法的サービスを担えば、
(司法過疎対策の)日本司法支援センターや日弁連の公設事務所は不要なはずだ」と強調する。
一方、地元の弁護士の間では「利用者の法的サービス拡充につながる」「経営的には脅威だ」など、
歓迎と困惑が交錯している。ある男性弁護士は「仙台は首都圏に近くて便が良く、今後も弁護士
法人の支店進出はあるだろう」とみる。
別の男性弁護士は「会社組織のような形態が弁護士事務所になじむのか疑問だ」としながらも、
林さんには「仙台弁護士会の自治を尊重し、各委員会などの会務に積極的に取り組んでほしい」と
期待している。
[弁護士法人]2001年の弁護士法改正で弁護士事務所の法人化が認められた。経営や業務に
責任を負う弁護士らが社員となり、「主たる事務所」(本店)の所在地で登記すれば設立可能。
一定の条件で「従たる事務所」(支店)を設けることができる。
ソース:河北新報 2008年07月09日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/07/20080709t13013.htm 関連スレッド:
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