上越市の直江津港内の液化天然ガス(LNG)受け入れ基地建設に伴い、用地である
同港の埋め立て工事の進ちょくで、県は一期分について年内の完了を見込んでいることを
明らかにした。四日の県議会建設公安委員会で小山芳元氏(上越市・社民)の質問に、
山本庄一・県港湾整備課長が答弁した。
基地は、「帝国石油」が建設し、建設用地(約二十五ヘクタール)として県が埋め立て地を
提供する。
帝国石油は平成二十五年末の運転を目指し早期の用地取得を望んでおり、県は今年度から
用地造成に着手。一期分を年内に完了させる。
同社はこれを受け、二十一年後半から、タンクなどの設備工事に入る計画だ。
基地建設計画は昨年八月に発表された。同港内に十八万キロリットル級のガスタンク二基を
建設する。同社では現在、国産LNGを、広域パイプラインで一都七県の都市ガス事業者や
商業、工業用の大口需要先に供給しているが、原油価格の高騰や、石油燃料より温暖化ガスの
排出量が少ないLNGの需要増加を予想。
ガス調達を海外からの生産輸入に拡大することで、長期・安定的な供給能力を確保する目的。
その陸揚げ基地を、パイプライン網のかなめにある同港に建設する。
また、コンテナ船の大型化と震災対応を目的に進められている同港東ふ頭岸壁工事は、
前年度までに二百メートルのうち八十メートルで完了し、一部供用が始まっている。
残部についても今年度末までの完了を目指す。山本課長は「大型コンテナ船の就航は
冬季でも安定した運航が可能になる。
新たな船社、航路誘致、ポートセールスの大きな材料となる」と述べた。
ソースは
http://www.j-times.jp/news.php?seq=1945 依頼を受けてたてました。