五日に全線開通した東海北陸自動車道が、石川県内の観光誘客に追い風となっている。
日曜日の六日、全通を記念したバスツアーの観光客が兼六園などの観光地を続々と
訪れ、 金沢市内では東海地方のナンバーを付けた自動車が目に付いた。
東海北陸道でやって来た ホテル宿泊客も増え、県内の観光業界は手応えを感じている。
岐阜県高山市の濃飛観光が企画した一泊二日のバスツアーに参加した二十七人は、
兼六 園や忍者寺として知られる妙立寺(金沢市)などを巡り、七尾市和倉温泉の旅館に
宿泊し た。添乗員の中村貴文さんは「以前は金沢まで二時間半かかったが東海北陸道の
全通で一 時間半で到着した」と快適さを強調した。
静岡県浜松市から訪れた別のバスツアーには四十二人が乗車。一泊二日で金沢のほか、
白川郷と福井県の東尋坊を訪れる。同様のツアーを毎年実施しているが、
東海北陸道経由 を打ち出した今年の申し込みは好調という。
県兼六駐車場では「東海北陸道の開通を機に足を延ばした。山中温泉が楽しみ」
と話す 愛知県岡崎市の夫婦もいた。加賀市山代温泉の旅館は愛知県から二百二十七人の
団体旅行 客を受け入れた。
金沢エクセルホテル東急(金沢市)は五日の日本人宿泊客のうち約三割を中京圏在住者 が
占めた。通常と比べて高い割合という。ホテル日航金沢(同)でも東海北陸道を利用し た
宿泊客がおり、別のホテルの担当者は「五日から宿泊予約や問い合わせが急に増えた」 と
話す。
金沢市内では六日午後、「名古屋」「一宮」「三重」「岐阜」「飛騨」などのナンバー の
車が走り、金沢フォーラスでも駐車場に飛騨ナンバーの車が数台見られた。
同館は「今 後、岐阜方面からの買い物客が増えるのでないか」と期待している。
途中あちこちにある半角スペースは原文ママ。ソースは
http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20080707101.htm 依頼を受けてたてました。