【企業】アデランス、外資に完敗--スティールから役員受け入れ [07/01]
■CFS VS イオン
2008/01/22 CFS臨時株主総会
CFSは「調剤部門を強化し薬剤師を増やして企業価値を高めたい」と、調剤薬局大手のアインファーマシーズ(北海道札幌市)との経営統合の方針を打ち出した。
イオンなどは「CFSの経営再建、業績回復が先。統合比率がCFS株主に不利」と反対。
09年から薬事法の改正で、スーパーやコンビニでも販売可能になり競争が激化される。
◆CFS(Customer First Stores)…HAC Drugを全国約260店舗展開
◆株式移転比率…アイン1.25に対してCFSは0.30。CFS株価の底値・最安値での交換
◆CFS株の所有比率
イオン…15.01%
金融機関…21.19%(スルガ銀行3.7%、三井住友銀行2.5%)
証券会社…0.28%
その他法人…21.57%
外国法人など…2.1%
個人・その他…39.85%
◆アインとの経営統合 株主総会での統合承認には、総会当日に行使された議決権の2/3超の賛成による特別決議が必要
賛成…56.62%
反対…42.87%
→2/3以上の賛成に届かず否決。『経営陣側株主以外からの賛同得られず。』
株主総会で上場企業の経営側の経営統合案が株主の意向で否決されたのは、07年2月に東京鋼鉄の総会で大阪製鉄との統合が否決されて以来、国内で2例目と異例。
イオンは、統合比率などに不満を持つ個人株主に加えて、『CFSの大株主である主要取引銀行の一部からも(反対の)賛同を得た。CFSの取引先株主も、統合反対や棄権にまわった企業が目立った。』
◆「当たり前じゃないかい!だってあの(CFSの)再建案では再建できないんだもんね。アインなんて、あんな借金持っててさぁ…」
by 一般株主
>>54 ■今回の事に限らず今までのコミットメントしてきた経営責任を、CFS経営陣はそろそろ明確にすべき
株主総会後の会見で石田健二CFS会長は「今後、イオンと話し合いを行い、株主が納得するよう努力したい」と話した。
◆「この結果は、株主軽視の経営判断に対する(経営陣株主以外の)株主からの厳しい指弾。
経営責任と自らの進退については、よくよく冷静にお考えいただきたい」
by 岡田元也 イオン社長 2008/01/22
◆「今の(CFS)経営陣が自力によるV字回復をコミットメントされたわけですから、経営者の言葉として守っていただきたい」
by 岡田元也 イオン社長 2007年10月
しかし石田会長は自身の進退について、「賛成してくれた過半数の株主の意見を分析して努力していきたい」と今後も経営を続けていくことを示唆した。
過半数の賛成は、経営陣側株主からのでしかないのに。
■石田・君澤一族と社員持ち株会で2割もおさえているのに負けた。
22.3%…(株)イシダ5.8%、自社共栄会4.1%、石田健二3.3%、石田岳彦2.6%、キミサワ・キャピタル(有)2.3%、石田フミ子2.1%、君澤安生2.1%。
42.87%が統合に反対。創業者側の株式を賛成56.62%から差し引くと、過半数が反対に。これではCFS経営陣は経営責任を明らかにするしかない。惜しいといえる内容ではない。
「最安値という低い株式交換比率で合併することを条件に、CFS経営陣を保身した」と丸わかりなのが痛過ぎ…。
■欧米ではROE 15%以上が当たり前で、20%以上の大企業もゴロゴロ存在。
ブルドックのようにROE 2%台企業の経営者は、株主から再任拒否され追放されるか、M&Aによる統合効果で株主を満足させるのが普通。