日本原燃(青森県六ケ所村、児島伊佐美社長)が27日発表した2008年3月期決算は、
売上高が前の期に比べ9%減の2903億円、経常利益は70%減の83億円となった。
ウラン濃縮工場の機器更新で電力会社へのウランの引き渡し量が減ったのが影響した。
ウラン濃縮で停止した機器の特別損失を計上し、最終損益は23億円の赤字となった。
部門別の売上高をみると、再処理事業は再処理工場への使用済み燃料の受け入れが
減ったことが影響して3%減の2667億円、ウラン濃縮が74%減の67億円。放射性廃棄物の
管理事業は4%減の168億円にとどまった。
09年3月期はウラン濃縮事業によるウランの引き渡し量の増加を見込み、増収と経常増益を
目指す。設備投資はウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料工場の建設費用など
約1000億円を計画している。
児島社長は27日の会見で、7月中としている再処理工場の試運転の終了時期について
「厳しくなってきた」と述べ、8月以降にずれ込むことを示唆した。
引用元
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080627c3b2704427.html