Wine HQは17日 (米国時間)、オープンソースのWin32 API互換環境「Wine 1.0」を正式にリリースした。
開発がスタートした1993年6月から15年を経て、ついに安定版のメジャーバージョンとして公開される。
現時点では、 Red HatやSUSEなどのLinuxディストリビューションを中心に、
バイナリパッケージの提供が開始されている。
Wine 1.0のリリースを迎えるにあたり、Wine HQはアプリケーションの動作実績リストを整備。
リリース時点で10,320のアプリケーションが動作確認され、支障なく利用できるとレート設定 (プラチナ)
されたもののなかには、Adobe Photoshop CS2やGoogle Picasa 2.7、Mozilla Firefox 3.0、
OpenOffice 2.4.0など、知名度の高いアプリケーションが含まれる。
なお、MS-Office 2003はいくつかの不具合が確認されている「シルバー」、
MS-Office 2007は動作はするが日常利用に支障をきたす問題が残る「ブロンズ」に分類されている。
Wine (WINE Is Not an Emulator) は、X11 / OpenGL / POSIX互換環境上に
Windows互換機能を提供するAPIセット。CPUコードを変換するエミュレータの手法ではなく、
Windows APIのコールを実行環境のものに置換する手法により、異種OS上で
Windows用アプリケーションを実行する機能を提供する。
商業ベースでの採用実績もあり、Intel製CPUを搭載したMacintoshシリーズ向けに
インターフェイスを整備した「CrossOver Mac」や、日本語ワープロソフト「一太郎 for Linux」などの
製品が販売されている。
マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/06/18/008/index.html Wine HQ(英語サイト)
http://www.winehq.org/ 依頼あり
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1212882387/385