政府は十四日、来月七日から始まる主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)初日の
歓 迎夕食会で、輪島塗の盃(さかずき)を使用することを決めた。
輪島塗は塗り直して長く 使うことができ、地球環境問題などを話し合うサミットの
理念と合致した。乾杯の際、各 国首脳が手に取り、日本を代表する工芸品である
「漆器=ジャパン」を世界に発信する。 能登半島地震からの復興を内外に伝える機会
にもなる。
直径八・二センチ、高さ八センチの朱塗りの品で、参加国首脳と夫人のイニシャルを、
盃の内側中央にそれぞれ描く。輪島漆器商工業協同組合が洞爺湖サミット用として
特別に 制作する。イニシャルの背景には国花であるヤマザクラと「環境、自然」を
象徴した緑の 葉を配し、縁の周囲に首脳全員のイニシャルを蒔絵(まきえ)で描いた。
昨年六月から 県と輪島市、県選出国会議員が洞爺湖サミットで、輪島塗を使用するよう
働き掛けた。盃 のデザインは福田康夫首相の貴代子夫人が選んだ。
盃は能登半島地震に伴い設置した被災 中小企業復興支援基金で県が買い取り、
各国の首脳夫妻にお土産として渡す。輪島塗の世 界無形文化遺産登録の追い風にも
なりそうだ。
サミット期間中、三千-三千五百人に上る世界各国の報道関係者が利用する
プレスセン ターで山中漆器と九谷焼、輪島塗の展示・販売も行う。
サミットでは、岐阜県高山市の実 業家が輪島塗の蒔絵の技術などを生かし制作した
奈良・法隆寺の「玉虫厨子(たまむしの ずし)」の平成版も展示される見通しである。
ソースは
http://www.hokkoku.co.jp/news/HT20080615401.htm 盃の試作品は
http://www.hokkoku.co.jp/news/HT20080615401.jpg 依頼を受けてたてました。