【産学連携】京大と日本IBM、大規模交通社会シミュレーションシステムを開発[08/06/11]

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1やるっきゃ騎士φ ★
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京都大学と日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は10日、大規模マルチエージェント
交通シミュレーションシステムを共同開発したと発表した。

マルチエージェントシミュレーションシステムとは、コンピュータ上に仮想的な人間社会を構築し、
現実社会をシミュレーションするシステム。100万人都市の交通渋滞をシミュレーションする場合、
人間と同数のエージェントを置いた仮想世界を作り現実の人間社会をシミュレートするため、
従来の統計データを元にしたマクロシミュレーションとは異なり、広域をカバーした
ミクロシミュレーションが可能となる。

従来は大規模並列コンピュータを用いなければ計算できなかったが、コンピューティングパワーが
増したことで実現が可能となった。

この手法を活用することで、交通渋滞のシミュレーションといった課題だけでなく、高齢者が
増加した社会における道路状況のシミュレーションといった、従来は
シミュレーションが難しかった課題に対処できる。

マルチエージェントシミュレーションの可能性と課題について、京都大学大学院情報学研究科の
石田亨教授は次のように説明する。

「大規模シミュレーションシステムの活用は、弾道表、流体などをシミュレートする物理系から
スタートし、科学系、生物系に広がり、最近になって人間系でも利用されるようになった。
人間系シミュレーションは、避難誘導や交通流などに活用することができるが、行動をモデル化
することに多くの研究課題を残す。

避難誘導のシミュレーションについては、パニック時の避難行動のモデル化が難しく、実用化するには
まだ難しい。運転行動のモデリングにおいても、一般道での運転のモデル化についてはまだまだ課題は
あるものの、それでも避難誘導などに比べれば取り組みはしやすい。今回の研究では、獲得した運
転行動モデルによって、ミクロからマクロまでシームレスに交通シミュレーションを実施することを
目標として取り組んだ」。

続きます。ソースは
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0611/ibm.htm
2やるっきゃ騎士φ ★:2008/06/13(金) 19:33:45 ID:???
-続きです-
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一方、日本IBMの東京基礎研究所では、大規模マルチエージェントシミュレーション環境
「IBM Zonal Agent-based Simulation Environment」と大規模マルチエージェント交通シミュレータ
「IBM Mega Traffic Simulator」を開発した。

「従来のマクロスコピックは、都市全体を扱うことはできるものの、車一台の行動を見ていくことは
できなかった。また、ミクロスコピックは車一台一台の状況をシミュレーションすることはできた
ものの、対象範囲が狭くなるという難点があった。IBM Mega Traffic Simulatorは、広い範囲を対象と
しながら車、一台ごとを追っていくことができる。その結果、ロードプライシングを導入した際の
交通予測、CO2排出量を抑制するための制限速度とその際の都市全体のCO2排出量など、さまざまな
角度からの予測に利用することが可能となった」(日本IBM 東京基礎研究所・加藤整氏)。

今回の共同研究では、京都大学大学院が仮想都市空間シミュレータ「Free Walk」と、その際に必要な
シナリオ記述言語「Q」を開発し、個々の参加者の行動シナリオを学習する技術を開発し、
大規模シミュレーションの実施と、運転行動モデルを開発。日本IBMの東京基礎研究所が
マルチエージェントシミュレーションの基盤技術「Caribbean」を開発し、携帯電話への
自動メール配信システムなど、実ビジネスへの適用の検討などを担当。

IBMでは、学術研究者がCaribbeanを試用できるように提供しており、京都大学がこれを試したところ
利用は可能であると判断。今回の共同研究に結びついたという。

京都大学と日本IBMは、2005年から3年間、総務省戦略的情報通信研究開発推進制度委託事業として
研究に取り組み、京都市全域における81.1万台の大規模交通シミュレーション、京都市社会実験時の
交通シミュレーションとして活用した。

京都市全域の大規模交通シミュレーションでは、道路数32,654本、交差点数22,782点、
最大同時走行車両数81.1万台、京都市全域を対象に、IBMのサーバー「xSeries 335」
1台でシミュレーションを実施したところ、おおよそ30時間かけて計算した。

ただし、この研究成果を実ビジネスで活用するためには、まだまだ課題が残る。
例えば、運転行動モデルを獲得する際には、被験者にドライビングシミュレーションを利用してもらい、
その際のログデータを分析し、被験者へのインタビューを行なって操作ルールの記述、観測事象の
説明などを行なった上で、個々の人の運転行動モデルを作る必要がある。

「被験者は、ドライビングシミュレーションの体験、その後のインタビューと大きな負荷がかかる。
本来、京都市の人口分布にあわせた男女、年齢などのデータを取得しなければならないが、それほど
多くのデータを取得できないというのが現状。この問題解決のために、行動モデル取得システムを
開発している」(京都大学・石田教授)。

-以上です-
□日本アイ・ビー・エムのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.ibm.com/jp/press/2008/06/1001.html
□京都大学のホームページ
http://www.kyoto-u.ac.jp/
依頼を受けてたてました。
3名刺は切らしておりまして:2008/06/13(金) 19:36:11 ID:6zFxPrnE
2get
4名刺は切らしておりまして:2008/06/13(金) 19:43:32 ID:q3PcC0gF
シュミレーションといえば軍オタが集めてる携行食のことな
5名刺は切らしておりまして:2008/06/13(金) 20:26:12 ID:ZC/H1pHC
それでエロゲやろうぜ!!!!!!!
6名刺は切らしておりまして:2008/06/13(金) 20:32:43 ID:OegzS97F
SimCityでやれ
7名刺は切らしておりまして:2008/06/13(金) 21:37:39 ID:R4sQl493
頭悪い力技だよな。
8名刺は切らしておりまして:2008/06/16(月) 20:20:39 ID:YV5nPy+Q
こういうのって、基礎的なモデルが違ったら、
全く使い物にならないんだよなあ
9名刺は切らしておりまして
OR