米シティグループは、ビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)が
共同創設者の1人であるヘッジファンドを閉鎖する。11カ月前の2007年7月、この
ファンドを運営していたオールド・レーン・パートナーズをシティが8億ドル超で
買収したことに伴い、このファンドはシティの傘下となっていた。
オールド・レーンは、さえない運用成績と幹部の流出に悩んでいる。
関係筋によると、シティはこのファンドを閉鎖し、残っている資産を買い取るという。
パンディット氏自身は、同氏がオールド・レーンを設立した翌年の07年にシティが同社を
買収したことによって、少なくとも1億6500万ドルの利益を得た。この時点では、多くの
大手銀行や証券各社がヘッジファンドを、利益の上がる新しい事業だとみなしていた。
シティには、パンディット氏を獲得するために買収金額を上乗せしたいとの考えもあった。
同氏はシティに移籍後、速いペースで昇進し、昨年12月にCEOに就任した。
だがこのヘッジファンドは運用成績が伸び悩んでいたため、シティは、新たに資金を
投入するか、閉鎖するかの選択に迫られた。これによりパンディット氏の立場は微妙に
なった。同氏は、利益相反と受け取られるのを避けるため、ヘッジファンドの処遇を
検討するメンバーから外れた。
シティ幹部は、自らの資本のうち10億?億ドルをオールド・レーンに注入する計画を
検討した。5月のメモを見た人物によると、このメモには、オールド・レーンの
グールー・ラマクリシュナンCEOが取引相手や取引銀行に、「かなりの金額の」新たな
資本を確保したと伝えたと記されていたという。
だがこのメモの内容は最終決定ではなかった。事情に詳しい筋によると、シティはその後、
資本注入をしないことを決断した。シティが資金調達するのは極めて苦しく、
オールド・レーンに資本注入する余裕がないことが一因だという。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCFG5771.html 依頼を受けてたてました。