★北陸3県の温泉客、震災風評で減少 07年
北陸の温泉地で、客足の回復が遅れている。2007年は能登半島地震の風評被害が各地に広がり、
能登の温泉地が前の年より1割強減るなど大半の温泉地が前年割れを余儀なくされた。08年は
震災復興キャンペーンや東海北陸自動車道全線開通の効果も見込まれる。ただ、ガソリン価格の高騰で
客足が鈍る懸念に加え、燃料費高騰が旅館経営に影を落とすなど、不透明感も増している。
各県などの調査によると、最も宿泊・日帰り客数の落ち込みが大きかったのが13%減の90万人となった
和倉温泉(七尾市)。12.6%減の13万2000人だった輪島温泉郷(輪島市)が続く。和倉と山代(加賀市)は
石川県の資料がある1987年以降で初めて100万人を割り込む事態になった。
和倉は昨年初めは前年比プラスで推移していたが、3月末の地震で、加賀屋など一部が一時休業に
追い込まれたのが響いた。夏場の書き入れ時の7月に新潟県中越沖地震が発生。「年に一度の家族旅行を
ほかの場所に振り替える動きがあったようだ」(大井徳秀・同温泉旅館協同組合理事長)。輪島も地震直後の
落ち込みが響いた。
ソース:NIKKEI NET 6月6日
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080606c6b0601l06.html