首都高速道路では、高速バス利用者が途中の渋滞状況に左右されずに目的地まで到着
できるような新たな交通施策の効果検証を目的として、6月16日から「高速バス実証実験」
を行う。
この実験は、茨城方面から東京方面へ向かう高速バスにて、途中の渋滞状況に応じて
利用者の定時性を確保することを目的とし、首都高速道路八潮パーキングエリア(PA)に
降車専用のバス停を設置し、同PAに隣接(徒歩で約6分)するつくばエクスプレスの八潮駅から、
電車に乗り継いで東京方面に向かう新たな選択肢を設けるというもの。
もちろん、そのまま高速バスに乗り続けることも可能で、高速バスで東京方面に向かうか、
電車に乗り換えて東京に向かうかは、お客の自由選択とする。
なお、乗り継ぎをする人には、八潮駅から秋葉原駅までの各駅で降車可能な乗り継ぎ
割引券を100円(通常の同区間運賃は450円)で購入してもらうこととなる。
ちなみに、八潮PAから向島までは、高速バスで通常約11分、混雑時は約51分の距離。
一方のつくばエクスプレス八潮駅から秋葉原駅までは快速電車で約17分かかる。
いずれにしてもユーザー(お客)が都内のどこに向かっているかにも左右されるので、
一概にどちらが早いとはいえないが、明らかに首都高が渋滞している場合は、電車の方が
時間が読める分、大変便利な試みといえる。
高速バス車内では、乗り継ぎの目安として渋滞状況などの情報提供も行う。乗り継ぎを
希望する人には、八潮PA前で降車ボタンを押してもらい、乗り継ぎ希望者がいる場合に
八潮PAに停車するという流れ。
対象となるバス路線は、いずれも茨城県内から東京方面へ向かう上り線のみで、常総ルート
(水海道駅、岩井、猿島発東京駅行)、水戸ルート(水戸駅発東京駅、新宿駅行)、常陸太田・
常陸大宮・大子ルート(常陸太田、常陸大宮、大子発東京駅、新宿駅行)、日立・高萩ルート
(日立駅、高萩駅発東京駅行)となる。
実験期間は2008年6月16日〜2009年3月31日まで。
▽News Source AUTO GALLERY NET 2008年6月2日
http://auto-g.jp/index.php/mo/News/ac/Detail/NewsId/9729 http://auto-g.jp//img/news/news_009729_1_3.jpg ▽首都高速道路
http://www.shutoko.jp/ ▽Press Release
高速バスからつくばエクスプレスへの乗り継ぎ実証実験を開始します
http://www.shutoko.jp/company/press/h20/080602.html