【講演】八尋・経産省情振課長「受託中心と多重下請けが、日本IT産業の低収益の要因」…IPAX2008で [08/05/27]
1 :
きのこ記者φ ★:
「日本の情報サービス業の収益性はインドよりも低い。受託開発中心の体質と多重下請け構造が要因」
---経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課長 八尋俊英氏はIPAX2008の講演で
このような認識を示した。
IPAX2008は独立行政法人 情報処理推進機構が開催するイベント。
八尋氏は「2008年度 情報関連施策について」と題して講演した。
日本の国際的な競争力は相対的に低下する傾向にあり,日本IT市場の地位も相対的に低下していると
八尋氏は指摘。そのため国内市場でのみで事業を展開するのではなく,世界市場への展開が急務であるとする。
「ヒト,モノ,カネの世界的な再編成が進行する渦中にあって,日本は乗り遅れている」(八尋氏)。
日本の情報サービス業市場は世界第2位の規模だが,収益性は欧米IT企業に比べ低いだけでなく,
インドIT企業よりも低い。その要因は受託開発中心の体質と多重下請け構造という情報サービス産業特有の
問題点にあると経済産業省は分析している。
「お客様にきちんとシステムを届けること自体は悪いことではない。しかし作ったシステム汎用性を
持たせることができず,それが足を引っ張っている」(八尋氏)。
これらの問題に対し,経産省は対策として以下のおもな施策を行っている。
(1)高度IT人材の育成,(2)中小企業を始めとするIT投資の促進,
(3)情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約適正化に向けた取り組み,
(4)ソフトウエア・エンジニアリングの実践,(5)オープン・イノベーションの加速,
(6)情報大航海プロジェクト,である。
ソース(
>>2以下に続きます)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080527/304373/
2 :
きのこ記者φ ★:2008/05/28(水) 21:52:25 ID:???
(続き)
(1)高度IT人材の育成に関しては,スキルスタンダード,情報処理技術者試験や未踏ソフトウエアのほか,
2007年10月に経済産業省と文部科学省が連携し「産学人材育成パートナーシップ」を立ち上げた。
産学の共通認識を醸成し,教育界の人材育成と産業界のニーズのミスマッチ解消を目指すという。
(2)中小企業を始めとするIT投資の促進に関しては,2006年から2008年3月末まで
情報基盤強化税制・中小企業投資促進税制を施行していたが
「廃止になってしまいそうだったところを,多くの方の声があり,2年間延長できた」(八尋氏)という。
情報基盤強化税制は取得価格の最低限度を300万円から70万円に引き下げるとともに,
オープンな標準に準拠したSOA(サービス志向アーキテクチャ)連携プログラムを支援対象に追加した。
(3)情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約適正化に向けた取り組みに関しては,
モデル取引・契約書の策定などを行っている。
「多重下請けになっているようなところを,きちんと契約から見直していこうとしている」(八尋氏)。
(4)ソフトウエア・エンジニアリングの実践に関しては,中小企業向けSaaS活用基盤の整備,
IPA ソフトウェアエンジニアリングセンターの設立,自動車組み込みOSのJasPerプロジェクトなどがある。
JasPerはトヨタ,日産など複数のメーカーが共同で開発しており,国際標準化を目指している。
(5)オープン・イノベーションの加速についてはIPA OSSセンターを2008年2月に
オープンソフトウェア・センターに改称。オープンソース・ソフトウエアに加えオープンな
標準の普及に取り組む。
「政府調達の基本方針にオープンな標準を優先することが明記された」(八尋氏)。
(6)情報大航海プロジェクトは2007年度から研究開発を開始しており,2008年5月27日,
2年目のテーマを発表し公募を開始した。
これまでの「安全・安心」,「プライバシー」,「次世代コンテンツ・サービス」に,
新しい電波の使い方などを探る「e空間」,トレーサビリティを拡張した「IDマネジメント」を
新しいテーマとして加えた。
(記事終)
3 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 21:53:03 ID:oZMHPMvJ
ITなんていったん潰れたほうがいいんじゃない?
4 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 21:54:48 ID:ixrEryaW
偽装請負とサビ残に制裁金加えりゃすぐ浄化する
何故こういった状況に発展したか
ITが導入され始めた時期に、将来性を考えず企業は人材育成を放棄し、安易に派遣等に頼った結果が現代社会に繋がっている
政府も助長してるんだよね
ああ嫌だ嫌だ
受託開発中心の体質=製品作れない中小零細企業はクズw
多重下請け構造が要因=下請け仕事しかできない中小零細企業はクズw
あたりまえだろ
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:04:26 ID:S+vm+o4T
要するに日本ではカスみたいなプログラムしか作れんってことだろ
この国にはググルもマイクロソフトもないのがその証拠
8 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:07:01 ID:S5OADt/A
>>5 いや、もっと昔からだぞ。
ようするに日本は消費者の要求が細かすぎて、なかなかパッケージソフト化できずに
いちいち受託のたびに個別に作り直す必要があるから。これが一番大きい。
そしてパッケージにできないことには海外展開も難しい。
9 :
はじめまして:2008/05/28(水) 22:07:20 ID:ch+kJQsC
ほんとにね。やればやるほど人材が消耗する。
若い人たちが理科系を敬遠するのも道理ですよね。
人を育てない会社ばかりの業界だから。
戦中の空母のパイロットみたい。
開戦時が最高で,後は死んでいくばかりだったもの。
八尋さん情報大航海を何とかしてくださいよ
っていうかITはもう国外に頼れるようにするしかないだろ
現在じゃうつ病患者製造システムだぞ
12 :
はじめまして:2008/05/28(水) 22:11:15 ID:ch+kJQsC
1億2千万って,ほんとに中途半端なマーケットですよね。
電機業界全体が,この中途半端なマーケットに足を取られ続けている
ですから。
バカな経営者ばかりで困りますね。
彼らこそが元凶ですよ。
世界市場を全く理解しない奴らが。
13 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:11:30 ID:oZMHPMvJ
>>9 戦争中はどんどん経験豊富な百戦錬磨のパイロットが消耗して言ったからな・・・
飛行機は作れるけど、優秀なパイロットはかんたんにはつくれない
14 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:14:34 ID:C6x++5uF
この人は物産元会長の孫かな?
15 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:14:48 ID:S5OADt/A
>>7 ベンチャーに金を出さない&才能にも金を出さない国だからね。
ITドカタだけでなく最先端のプログラマの給料すら低くなり、
頭のいい奴は別の仕事に行ってしまう。
つーか、日本のIT業界では出世する=プログラミングから卒業して
人材管理や顧客へのコンサル業務へ異動する、と同義だからね。
プログラマのまま出世できる欧米とはそりゃ違ってくる罠。
>>15みたいな無能がガンw
じゃあ欧米行けば?w
17 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:17:56 ID:S5OADt/A
>>16 ? まぁ無能なのは否定しないけど、なにを怒っているの?
欧米と日本の差を認めたくない人ですか。
まぁ、根本的に教育が現代社会に追いついていない事が原因なのよね
19 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:27:39 ID:xvnUnxjb
多重下請けってITに限らず日本の業界全体にいえることじゃないかなぁと思う。
例によってテレビ業界や建築業界でも。
それをしてなお、フリーターやニートがお盛んにいるわけだから
日本の労働力ってかなり有り余ってると思うんだよね。
情報大航海www
21 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 22:35:31 ID:siTucvhH
中抜き企業が大杉
それを規制すれば多少は健全になる
失業者続出だけどwww
IBMや日立が数万人規模でSE、PGを雇うわけかw
需要が増え、供給が減っても中抜き企業がいる限り待遇は変わらない
儲かるのは中抜きばかり
>>6 受託中心は別にいいんだが、技術力に自信がない会社は安さで仕事をとるしかないからな。
単価が安いから給料が上がらず、技術力のあるエンジニアがいなくなる、という負のスパイラル。
多重下請けも同じ。
25 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/28(水) 23:01:42 ID:qHrLntdL
>>1 >(4)ソフトウエア・エンジニアリングの実践,
この業界はもう、阿呆しか入らなくなっている。一般的な受託開発をしている所で、
設計手法の本なんて読んでいるの、10人に一人ぐらいやぞ。介護業界の事を笑えない。
日本の1億2千万というのは中国のような潰しがきかない 小国のように
全国民が外国用に開発されたシステムで我慢するということもできない
本当に中途半端な国だ
46 :名刺は切らしておりまして [sage] :2008/04/11(金) 23:27:13 ID:ma0ALEzV
――経産省の統計によると、情報サービス産業は売上高が19兆円で、84万人が従事している。
記者会でソフト業2600社を調べたら、同じような結果が出た。なるほど大きな規模ですが、
問題は利益率なんだ。利益率は2.8%で、毎年0.3%ずつ下がっている。
太田 2.8%? ちょっと低いようだけど、でもそんなもんかもしれない。
――どういうことかというと、1980年代の前半までは、この業界の階層はせいぜい3層だった。
原発注者のユーザー企業がいて、中にコンピュータメーカーとか大手の情報サービス会社が
入っていて、その下でソフトを作っていた。
ところがユーザー企業が情報システム部門を分社して階層が1つ増え、コンピュータメーカー
もソフト部隊を分社したから、また階層が増えた。それ以下のところで2層、3層になっている。
今は平均6層か7層。
売上高が増えているのは階層化が進んでいるからで、業界全体の利益は伸びていない。
その利益を6層か7層で分け合っているから、利益率が3%以下になっちゃう。
馬鹿でかい下請け平原。
http://ithoudan.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/21mj_266f.html 47 :名刺は切らしておりまして [sage] :2008/04/11(金) 23:28:13 ID:ma0ALEzV
――規模は大きくなるけれど、体質はどうなんだという話です。
広大な下請け平原が広がるだけじゃないか、と。
中尾 そりゃ、今の利益率のままならそうなっちゃう。お客さんからも選んでもらえない。
みんな、どこで切っても同じ金太郎飴で、同じような体質で、それが三次、四次と連なって
いるんじゃ、とても産業とは呼べない。当社の営業利益率は8%ぐらいだからまだいい方だけど。
――業界平均の営業利益率は6%そこそこ、当期利益率は3%を切っていて、年々下がっている。
多重下請け構造がなければ利益をシェアせずに済むから営業利益率10%台も夢ではない。
中尾 外資系のコンサルティング会社の営業利益は悪くても12から13%、パッケージ会社は
20%、30%。50%以上という会社もある。受託型の場合も10%が最低ラインでしょう。
中尾 だいたいね、当社の場合でも営業利益率10%は可能なんだよ。けれどミスが出る。
新しい仕事で予想外の損失を出している。だからといって収益率が高いパッケージに軸足を
移すなんていうのは、非現実的な話。たしかに営業利益率20%、30%という会社もあるけれど、
それが永遠に続くわけじゃない。新しい技術が出てくれば莫大な投資が必要になる。
その陰でつぶれていった会社が山ほどあるんだよ。
http://ithoudan.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_dfcc.html
>>21 IT企業の実態ってそんなモンだろ、実際作ってねーヤツが適当なこと言ってるから
29 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/29(木) 09:12:36 ID:qFLWQHfR
30 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/29(木) 09:14:28 ID:oCbSL0Yk
八尋俊英
経歴は
東京大学法学部
長銀に9年
ソニーに8年
2005年経産省入省
民間から官僚ならバランス感覚を持ってるだろうな。
32 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/29(木) 10:36:38 ID:CdJf0jpu
客がブランドで発注してるうちは
中小の売上げが上がることはないな
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