きょう28日から3日間の日程で横浜市で開かれる第4回アフリカ開発会議のため、
アフリカ各国首脳らが26、27日に次々、横浜入りし、宿泊先のみなとみらい地区にある
三つのホテルでは、おもてなしに心を砕いている。観光案内はもちろん、イスラム教徒向けの
料理を用意したり、土産物やレンタル携帯電話を手配したり……。
各ホテルとも同会議に向け、長期にわたり準備を整えてきた。
約20か国の首脳らが宿泊する「ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル」。
アフリカのホテルに4年間勤務した経験を持つ仏出身の総支配人ジョン・バティス・ピジョンさん
(47)は「この日のために数か月間かけて準備した。横浜や、このホテルの良いイメージを持ち
帰ってもらいたい」と意欲満々。26、27日は、各国首脳の出迎えと客室へのエスコートに
追われ、赤じゅうたんの上を慌ただしく行き来した。
首脳向けのプレゼントとして、海外でチャリティー活動にも熱心な国際的トランペット奏者、
日野皓正さんの筆による「和」の文字をデザインした風呂敷を用意。アフリカと世界の「調和」、
「平和」への願いを込めたという。
また、各国に、それぞれ仏、英、ポルトガル語などが堪能なスタッフを配置し、あらゆるリクエスト
に対応できるよう気を配っている。さらに、豚肉を口にできないイスラム教徒のため、レストランの
メニューには豚肉使用の有無の表示を徹底。自国からコック同伴で訪れる国もあり、調理室も提供している。
一方、「横浜ロイヤルパークホテル」では、1階ロビーに同会議に合わせて宿泊客用の「ホスピタリ
ティーデスク」を設置。午前7時から午後10時まで、女性スタッフ2人が観光や買い物スポットの
案内などを行っている。
着物姿で応対した女性スタッフは、「一緒に写真撮影を」と頼まれたり、「美しい」と声をかけられ
たりと評判は上々。柏口真耶さん(25)は「携帯電話のレンタル手配依頼が多く、大忙しだが、
横浜の良さを少しでも知って帰ってほしい」と話した。
「パンパシフィック横浜ベイホテル東急」も、イスラム教徒でも食べられる「ハラルミート」を
輸入するなど、料理の準備は万全。接客も、国ごとに2〜3人のチームを組み、細かい要望に応じている。
●ホスピタリティーデスクで、着物姿で宿泊客の応対をする柏口さん
(26日、横浜市の横浜ロイヤルパークホテルで)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080528-2639812-1-N.jpg ◎ソース 読売新聞(神奈川版)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20080528-OYT8T00112.htm