神戸市で開幕したG8(主要8か国)環境相会合は24日午後、
生態系の豊かさを保全する「生物多様性」について、森林減少とバイオ燃料を中心に討議した。
インドやスロベニアは、バイオ燃料用のヤシなどの増産のために森林が伐採され、
生物多様性に悪影響を及ぼしたり、食糧価格の高騰を招いたりしていることなどを指摘、
「バランスの取れた開発が必要」と述べた。
討議後、欧州委員会のジョス・デルベク環境総局次長は
「バイオ燃料の増産より生物多様性が優先されるべきだ」との見解を記者団に語った。
途上国側は、熱帯雨林の植物や菌の遺伝子を使い、新薬開発や農作物の品種を改良した場合、
利益を公平に分配する国際的な枠組みを創設することを求めた。
ソース
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20080524-OYT1T00677.htm