札幌北洋ホールディングス(北洋銀行、札幌銀行などの連結)と北海道銀行の
2008年3月期決算が19日出そろった。
ともに最終的なもうけを示す純利益が5期ぶりに前の期より減少。
投信販売の減速や保有株式の価格急落など、金融市場の混乱が直撃した。
同日発表した札幌北洋ホールディングスの決算では、傘下の北洋銀の純利益が
11%減の250億円、札幌銀は8%減の32億円だった。道銀の純利益も14%減。
不良債権処理損の減少をテコに4年続いてきた道内行の収益拡大にブレーキがかかった。
共通するのが、米国の住宅金融に端を発した金融市場の混乱だ。
札幌北洋では外貨建て資産の評価損がかさみ、道銀ではデリバティブ
(金融派生商品)販売が減速。ともに投資信託などの販売手数料収入も伸び悩んだ。
また、札幌北洋の期末の保有有価証券の連結評価損益は1年前の1082億円の含み益から
783億円の含み損に転じた。このため有価証券の売却益を前の期ほど大量計上できず、
連結の経常利益は20%減の486億円にとどまった。
ソース
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080519c3c1900z19.html