【コラム】公共事業をやめて強くなったゼネコン、矢作建設工業の“耐震”経営…(NBonline・ニュースを斬る)[08/05/16]
1 :
かくしおまコンφ ★:
2 :
かくしおまコンφ ★:2008/05/17(土) 00:12:47 ID:??? BE:1075903875-2BP(3094)
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>>1のつづき)
川下のメンテナンス事業に加えて、川上の不動産開発も積極的に展開している。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20080515/156938/photo1_300px.jpg 愛知県大府市にオープンした複合商業施設「リソラ大府」
4月25日、大府駅近くにオープンした「リソラ大府」(愛知県大府市)。食品スーパーや専門店、マンション、
医療施設などが集まった大規模商業施設だ。このリソラ大府の用地を取得し、開発を進めたのはグループ
会社の矢作地所である。マンション供給が中心の矢作地所にとって、商業施設や医療施設を伴った
複合開発は初めての試みだったが、「出足は好調」と矢作地所の大西幸雄専務は胸をなで下ろす。
不動産を仕入れ、収益物件を建てる――。こうした不動産開発事業を、矢作建設は2004年から
手がけている。「不動産開発から関与する方が付加価値をつけやすい」と藤本副社長。2008年3月期、
不動産事業では110億円の売上高、6億円の営業利益を計上、利益率の改善に寄与した。
そして、民間建築である。
◇マンション建設で東海トップ
耐震補強ビジネスや不動産事業など新たな事業を展開しているとはいえ、売上高に占める民間建築の
割合は相変わらず大きい。特に、マンション建設は柱の1つ。昨年度には15棟、1192戸のマンションを
建てている。マンション建設に関しては、東海4県のトップ企業と言っても過言ではない。
もっとも、1990年後半以降、マンション建設市場は激しい価格競争に陥ってきた。赤字受注は当たり前。
先の見えない消耗戦である。山田社長の宣言後、民間建築に注力した矢作建設。激烈なマンション市場で
利益を出すため、競争入札をできるだけ回避し、相対での受注を増やす戦略を取った。
価格ですべてが決まるわけではないというものの、複数の会社が参加する競争入札の場合は価格競争に
陥りがちだ。その一方、相対の特命受注であれば、不毛な価格競争を排除することができる。ただ、相対で
工事を取るためには、デベロッパーを納得させるだけの提案力や技術力が必要だ。
そう考えた矢作建設は、提案力に磨きをかけるため、設計部門を大幅に強化した。5年前に34人だった
設計部門の人員は今では倍以上の71人。他社が人員を削減する中で、積極的に人を採用した。
施工だけでなく、設計に力を入れることで、様々な提案が可能になると判断したためだ。
設計部門を拡充した成果が出始めている。
最近では、不動産の取得段階でデベロッパーの相談を受けることが増えた。取得段階で関与できれば、
不動産の立地や形状に応じて、建物の構造やコストなど数多くの提案ができる。「設計部隊が強い。
スーパーゼネコンにも劣っていない」(三井不動産中部支店の吉原誠副支店長)と顧客の評価も高い。
(
>>3-5につづく)
3 :
かくしおまコンφ ★:2008/05/17(土) 00:12:55 ID:??? BE:860723074-2BP(3094)
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>>2のつづき)
◇施工者から知恵提供者へ
「民間工事でのダンピングが可能だったのは公共工事で高い利益が確保できていたため。その意味では、
公共工事が民間の建築市場を歪めていた」。藤本副社長はこう指摘する。最近でこそ、低下しているが、
4〜5年前まで公共工事の利益率は10%を超えていた。
公共工事の入札ランクは、企業規模や経営状況を数値化した経営審査事項(経審)の総合点数がものを言う。
赤字でも民間工事を取りに行けば、売上高が上がり、経審の点数が増える。経審の点数が増えれば、より大きな
工事の入札に参加できる――。赤字受注が横行したのはそのためだ。
しかも、公共工事は役所の依頼を受けた設計会社が図面を書き、建設会社が入札するという形を取ることが多い。
建設会社に求められたのは図面通りに施工する能力。付加価値や提案力など、企業の知恵は求められていなかった。
それに気づいたからこそ、矢作建設は公共事業をやめたのだ。
その代償として、売上高は大きく減った。2004年3月期、931億円あった売上高は778億円と20%近く落ち込んだ。
その代わり、利益率は改善している。「規模をこれだけ落とした私は最低の営業統括」。藤本副社長は苦笑するが、
どちらが健全な姿なのだろうか。
サブプライムローン(米国の信用力の低い個人向け住宅融資)渦の影響もあり、不動産開発事業を支えていた
ファンドの不動産取得熱は冷めている。マンション市場も一時の活気はない。今後を考えると、矢作建設が盤石とは
言い切れない。ビジネスモデルの転換は道半ばだ。
だが、公共事業に依存した経営はもはや成り立たないことも確か。いち早く事業構造を切り替えた矢作建設を
見ていると、地方の建設会社であったとしても、やり方次第では生き残りが可能ということを示しているのでは
ないだろうか。
(了)
4 :
かくしおまコンφ ★:2008/05/17(土) 00:13:32 ID:??? BE:1506265477-2BP(3094)
もともと愛知県は公共事業が少ないから、ここも必要に迫られて経営改革したんだろう。
普通、地方は中央へ陳情して公共事業誘致で地元に金が落ちるように動く。
愛知県だけが異質。独立意識が強いのか、国からの天下りも受け入れてない。
見返り拒否してるわけだから、国も公共事業を与えない。
矢作建設って,黒門町当たりの気持ち悪い看板で批判されてるとこだっけ?
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/17(土) 01:13:19 ID:0BJmgBwm
耐震構造至上の今の風潮は異常。
俺が運輸会社の社長だったら、事故補償金に見合う安全点検しか行わないだろう。
自然災害まで人災にして民を焚きつける風潮は異常。
災害が起きたら死ぬ、これが自然に優しい生き方ではないか。
8 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/17(土) 01:17:56 ID:SJ7q7TUC
いい傾向だよね、海外に売れる
中国地震起きたし、バブリーなビル作るときに売れるんじゃまいか
9 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/17(土) 01:20:36 ID:43OtVYur
記事の建物よく見たらうちの大学じゃん
すばらしい
日本にはゴミみたいな中小土建が多すぎる
苦しいなら合併しろ
11 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/17(土) 01:30:45 ID:54QAB8YZ
日本の土建屋は四川に復興に行けよ
12 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/17(土) 01:39:20 ID:BvP2gYjS
>>7 そういう雰囲気があるんだから、それを乗り越えたもん勝ち。
技術ノウハウがあれば、日本以外の企業とも商売ができる。
>>7 いや最低基準の耐震性の問題だろ。
ほとんどのマンションは耐震等級1(法律ぎりぎり)
しかないよ。経済性を考えてそうなってる。
14 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/17(土) 02:44:12 ID:Tc+ZLsin
>矢作建設は公共事業の受注を原則、やめた。現実に、2008年3月期では官庁工事の受注高は6%まで
>減少している。
この6%のところを執拗に叩くのが2ちゃんの流儀かと思っていたが
おまえらやさしいな。
新規受注をやめたってことだろ。数年後には0%になってるはず。
というより、いわゆる公共工事入札に参加するのやめただけで、
記事中にあった、警察なんかの公共建築物のピタコラム補強とかが、計上されてるだけでしょ。
この会社の技術目当ての受注なら、別に問題無い普通の仕事だし。
>>13 日本の建築でも阪神大震災じゃ倒れまくってたもんなあ
>>17 あのとき倒れた高架高速道路の設計をしたのは実は俺の親父だ
本人曰く
「関東大震災レベルの地震が来ても大丈夫な設計になっている」と言っていたが…。