【投資】穀物価格を暴騰させる「指数連動ファンド」の猛威 (週刊ダイヤモンド編集部)[08/05/12]
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やるっきゃ騎士φ ★:
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穀物価格の高騰は、いよいよ食糧危機すら懸念させる段階となった。背景にあるのは、
空前ともいえる需給の逼迫、そしてなだれ込む投機資金だ。特に、近年になり穀物相場に
進出してきた「コモディティ・インデックス・トレーダー」は、市場そのものを変質
させつつある。
2年で2倍以上もの高騰 穀物の国際価格の推移 「小さな池でクジラが暴れている」
市場関係者は、穀物相場の現状をそう表現する。
2006年秋頃から顕著になった穀物価格の上昇は、昨年夏以降さらに加速。今年に入り、
いずれの商品も過去最高値を更新した。この2年で、トウモロコシと大豆は2.2-2.5倍、
小麦は一時約3倍(いずれもシカゴ市場価格)にまで高騰。
特にコメに至っては、国内需要優先やインフレ抑制を理由に主要輸出国のインドネシアや
インドが輸出規制に踏み切った結果、年初以降は2.7倍(タイ輸出価格)に暴騰、
途上国各国で暴動が発生する事態となった。
この高騰劇の背景には、まず需給の逼迫がある。4月9日付の米国農務省報告によれば、
07/08年度の世界の穀物の予想期末在庫率は15・0%。これは食糧危機といわれた
1972/73年度の15.4%すら下回る数値だ。
ことに懸念されるのがトウモロコシで、07/08年度期末在庫率は13.2%。世界輸出の6割を
占める米国では9.8%、さらに日本貿易振興機構北米課の試算では、08/09年度の予測は
じつに4.8%だ。こうなると、需要20日分を切る、まさに“危機的”な水準である。
需給逼迫の要因は複合的である。基底には世界的な人口増と新興国の経済成長による需要増が
あるが、さらにバイオ燃料の需要増、異常気象による供給減、各穀物の作付け転換などが、
影響し合っている。
たとえばトウモロコシの場合、昨年は記録的な豊作だったにもかかわらず需給が逼迫した。
周知のとおり、前年比で50%増というバイオエタノール用の需要のためである。
このバイオエタノール需要は、原油価格と連動する。またトウモロコシと大豆の作付けは
競合するため、相互に影響を与える。昨年は前者が優先され、大豆の供給が減少、
需給逼迫を招いた。
作付け動向は相場の重要な材料となるが、農家は逆に相場動向を睨みながら作付けを決める。
不透明な大豆相場の先行き、そして天候不順などから、今年の作付け動向はいまだ定まって
いない。
続きます。ソースは
http://diamond.jp/series/closeup/05_17_001/ http://diamond.jp/series/closeup/05_17_001/?page=2 http://diamond.jp/series/closeup/05_17_001/?page=3
-続きです-
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いずれにせよ、トウモロコシ需給はよくてギリギリ、天候や作付け動向によってはいっそうの
逼迫が見込まれる状況だ。少なくとも価格の高止まりは必至、さらなる高騰も十分ありうる。
小麦や大豆の需給は目下トウモロコシに比べれば落ち着いているが、期末在庫率は前年度比
大幅減の見通しで、これらも予断を許さない。
だが昨今の穀物価格の上昇ぶりは、需給だけで説明し切れるものではない。
もう1つの大きな理由が、穀物の“金融商品化”だ。
ファンドなどによる投機資金の穀物相場への流入は、04年頃から顕著となり、
サブプライム問題が顕在化した昨年7月以降、拍車がかかった。これは穀物価格の急騰と
明らかに軌を一にしている。
特に問題視されているのが、コモディティ・インデックス・トレーダー(CIT)、すなわち
商品指数連動型の投信などを通じたファンド資金の流入だ。トウモロコシで見ると、
シカゴ市場でのCIT買い越し数は、昨年7月以降、約32%も増加した。
4月29日時点で、シカゴ市場の総取組高に占めるCIT買い越し数の比率は、
トウモロコシ23%、大豆28%、小麦44%に及び、相場を押し上げている。
実際、日本先物情報ネットワークの平山順主任研究員によれば、トウモロコシの
CIT買い越し数と価格の相関係数は、昨年8月以降0.88、今年に入ってからは0.93まで
上昇した。仮に相関係数が1なら「正比例」ということになるため、もはや穀物相場を
左右しているのは、CITだといっても過言ではない。
「年金基金などCITの商品への投資は、これまで“お試し期間”だった。
これから本格化する可能性もある」(平山主任研究員)。
現状、世界の年金マネーは約2000兆円、うち商品市場に投資されているのは20兆円程度と
いわれる。一方で、穀物相場は市場規模が小さい。金額ベースで見ると、最大であるシカゴの
トウモロコシ先物市場でも6兆-7兆円、世界の株式市場の1000分の1にすぎない。
つまり流入するのがファンド資金のごく一部でも、大きく攪乱されてしまうのだ。
これが「小さな池のクジラ」とされるゆえんである。
-続きます-
-続きです-
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攪乱のリスクは、価格の押し上げだけではない。なんらかの契機で投機資金が一挙に
流出した場合は、逆に暴落もありうる。
前述のとおり、需給面から見ればトウモロコシは強気の材料が揃っている。他の穀物も
中長期的には引き締まりが続く公算が大きい。
しかし昨今、「(CIT以外の)短期ファンドでは資金流出が目立っている」
(桧垣元一郎・住友商事アセットマネジメント部市場調査チーム長)という。
サブプライム問題で、ファンドが現金化を迫られたのが主な原因だが、「商品市場自体、
ドル金利の下げ止まり感や、各国でのインフレ懸念の高まりで、年初のような買い一辺倒
という雰囲気ではなくなっている。すでに、穀物ごとにバラつきが出始めた」(同上)。
CITに関しては、依然買い越しが売り越しを圧倒する構図が続いている。その性質上、
長期スタンスでの投資が基本だからだ。だが当然ながら、積み上がったポジションは
いずれ解消され、市場を大きく揺さぶる。
近い将来の一挙流出という可能性も、ゼロではない。現に、すでに“金融商品化”が
進んでいる金では「1オンス1000ドルに達したのを一つの目安として、年金基金が
利食い売りに走った」(平山主任研究員)ため、4月の1週間で金ETFの残高が
6%減少するという事態も起きている。
各国政府や当局は、「本来市場が持つ価格の安定化機能が損なわれつつある」として、
CITの影響力拡大に危機感を募らせる。全米商品先物取引委員会(CFTC)では昨年来、
CITの建玉制限すら議論に挙がっている。もともとCFTCは穀物市場における投機資金の
建玉に一定の枠を設けているが、ヘッジを目的とする取引は“枠外”で、CITによる
投資もその範疇とされていた。この例外規定をはずすことで、CITの跳梁を抑えるという
案が有力だ。
結局のところ、4月22日の会合では建玉制限は見送られたが、今後も継続して検討課題
とされる可能性は高い。もっとも、実現するか否かについては、市場関係者のあいだでも
意見が分かれる。うかつに締め付ければ急激な資金流出を招き、かえって相場が乱高下する
恐れがある。かといって緩やか過ぎれば効果が薄くなる。当局側と農家の対立もあり、
対応は一筋縄ではいかない。
確かなのは、「穀物市場は今、大きな転換点にある」ということだ。上昇一辺倒から、
さらなる高騰も暴落もありうる不透明な段階に入った。政治をもその混乱に巻き込みかねない、
動乱相場に突入したのである。
-以上です-
依頼を受けてたてました。
4 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:15:23 ID:ZjGA9kET
FRBがなんなにバラまいていたら、当たり前の事だが。
5 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:16:30 ID:zWpVxiZv BE:489628782-2BP(0)
昔からいたのが表面化しただけ
6 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:19:00 ID:XyssjzoZ
結局バイオエタノールが定期生産出来るようになる頃には
トウモロコシが高沸→原油価格より高くなる→
バイオエタノール終了のお知らせ→
結局石油かよ、にならないの?
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:21:33 ID:DoV7xFGJ
餓死は苦しいのかな、経験は無いのでわからんが
8 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:23:06 ID:CLuJXxFR
核融合しか道はないな・・・
9 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:23:13 ID:q6CjuqpD
バイオライダー
10 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:25:46 ID:oFeM/p8c
買うのはGSGでいいの?
投資業が金持ち過ぎたよなぁ。
実需を予測すること自体意味がなくなりつつある。
12 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:29:30 ID:9mNDrzKS
自分の生活のヘッジのために
コモディティの指数買う。
仕方のない行動。
13 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:32:50 ID:RDkKLGNb
市場規模が小さいから
少し規制を掛ければ
すぐに暴落します。
14 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:34:09 ID:ZZ8g548m
リスク回避が目的だったヘッジファンドが新たなリスクを
呼び込むという矛盾
15 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:37:22 ID:IzqnWG1h
ことの始まりは中国の発展だろう。
原油価格の暴騰から始まり、CO2の排出、
温暖化、バイオエタノール、とうもろこしの作付け面積増、
その他の穀物面積の縮小、すべてが値上がり。
これを招いたのは日本のODA、西蔵鉄道の建設でチベット人の
虐殺に手を貸したのも日本のODAだ。
ODAの戦犯は外務省だ。中国みたいな人口多くてモラルのない
国を発展させてはいけないということだ。
しかし、福田、経団連、官僚はやろうとしている。
地球をさらに汚染し、飢餓であふれさせようとしている。
まさに、地球の人口を削減しようと考えているのだ。
16 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:38:09 ID:Bw1G24QX
中国は関係無いから
17 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:43:40 ID:wPR7wDcL
>>6 それ以前に、これ以上石油が高騰したら、液化石炭の方が安くなる。
液化石炭は1バレルあたり50ドルなら採算が取れるとか、そんで石炭の資源は石油の5倍以上ある。250年分
そんで今石油は1バレル120ドル。
>>17 何気に日本は石炭の産出国なんだよね。
西日本の電力会社はわりと石炭つかってて、その辺のノウハウあるとか聞いたことがあるような。
19 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:47:37 ID:943FtQqQ
液化石炭は環境に悪いんじゃないの
ドル札が余りまくってるんだろ
21 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:53:16 ID:b1GkUkhh
国際版米騒動がおこる日も近いな。
22 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 15:54:36 ID:wxavmRsW
中国が民主化が進まないまま、人口が急増したのが元凶
>>13 それでいいよ。
困るのは投機してるファンドだけ。
農家も嫌かもしれないが、それは泡銭、として納得させるしかない。
24 :
名刺は切らしておりまして:2008/05/12(月) 16:05:02 ID:wPR7wDcL
米騒動以前に、日本の米安すぎ。
ほぼ1か月分5キロが1600円とか。つうか、あんま米作るなって言われて生産減らされまくってるくらいだ
昔読んだ西原理恵子の漫画で
先物取引をやったら、追銭を今日中に払わないと
コンテナ一両分のトウモロコシが届いてしまうとか
いうシーンがあった。白夜堂の編集長だか。
穀物先物は、安定供給の場であって投機の場じゃないはずなのにねえ。
暴落したら金融トレーダーもとへ、コンテナ船一隻分の
トウモロコシが届くとか、そういうことが起きないものか。。。
どうも机上の数字のやりとりだけで金儲けをするというのはよくない。
※戦犯はグーンスパンです こいつのせいで世界は崩れます