関西の百貨店やスーパーが顧客のメールを活用した販売促進策に力を入れている。
エイチ・ツー・オーリテイリングは4月からのキャンペーンでアドレス登録者を50万人に
増やし、グループ全体の特売や催事情報を発信する。大丸は購買履歴を基に顧客ごとに
配信内容を切り替える。低コストで素早く情報が送れる特長を生かし、消費意欲を刺激する。
エイチ・ツー・オーはパソコンなどを通じてアドレスを登録すると抽選で1000人に
5000円の商品券が当たる企画を始めた。約20万人の登録者を半年で2.5倍に増やすのが目標だ。
阪急百貨店梅田本店など一部の店舗で従来もメール配信をしてきたが、4月にシステムを刷新。
配信情報の対象も阪神百貨店や阪急オアシスなどグループの小売り全店に広げた。登録時に
「ヤングファッション」「メンズ」など関心のある分野や行きたい店舗を選んでもらい、
店ごとのお薦め情報を提供する。
阪急百は2011年度の全面開業に向けて梅田本店を建て替え中。「顧客に迷惑をかけている
今こそ、きずな作りが重要だ」(経営企画室)とメール事業を強化する。
大丸はカード会員にアドレスの登録を呼びかけている。顧客が店内のポイント登録機に
カードを入れると数分後にクーポンや特売、サンプル配布の情報などが携帯電話に届く
仕組みを3月中旬に導入。店内にいる間にメールが届き、その場で買い物に役立てられる。
メールの内容は性別や年齢、関心のある商品分野などに合わせて18種類を用意し、
定期的に更新する。顧客の属性に応じて送り分ける。
梅田店(大阪市)で4月中旬に実施した物産展で、メール登録者に限定してアイスクリームを
増量すると情報配信したところ、約300人がアイスを購入。「効果を確認できた」(同社)
という。同店のメール登録会員は3万人弱と、新サービスの開始前に比べ約1万人増えた。
スーパーでも、その日の仕入れ状況に応じた売り込みがしやすいと、
メールを活用する例が増えている。
オークワは一部店舗で特売情報の配信実験を始めた。関西スーパーマーケットはアドレスを
登録した客に日々の料理に役立つレシピを配信。特売などの情報配信も検討している。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news000002.html “大丸のメール配信のしくみ”という図は
http://www.nikkei.co.jp/kansai/img/img000012.gif 依頼を受けてたてました。