夫婦が離婚する際に、会社員や公務員などが加入する厚生年金や共済年金を最大で半分まで
分割することができる制度が去年4月に導入されましたが、この制度に基づく請求件数は
昨年度1年間におよそ1万件ありました。
夫婦が離婚した際の年金の分割制度は去年4月から始まったもので、夫が会社員で厚生年金に、
または公務員などで共済年金に加入していれば、妻が夫の年金の最大で半分まで受け取ることが
できます。
社会保険庁によりますと、昨年度1年間にこの制度に基づいて年金分割が請求された件数は
9834件で、このうち女性からの請求は全体のおよそ8割に当たる7773件となっており、男性は
2061件でした。
これを都道府県別に見てみますと、最も多いのが東京で1185件、次いで神奈川が942件、
大阪が880件などとなっており、最も少ないのは島根の10件でした。
年金の分割制度の導入をめぐっては、「離婚が増えるのではないか」という見方もありましたが、
去年1年間の離婚件数は推計で25万5000件で、前の年よりおよそ2500件減っており、厚生労働省では
「制度の影響はほとんどなかったのではないか」としています。
▽News Source NHK ONLINE 2008年5月5日 4時41分
http://www3.nhk.or.jp/news/k10014394081000.html http://www3.nhk.or.jp/news/K10043940811_01.jpg ▽社会保険庁
http://www.sia.go.jp/ ▽厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/