【コラム】平成版「前川レポート」で問われる、「開かれた」国づくり(冨山和彦) [08/04/28]

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1きのこ記者φ ★
輸出依存型の経済からの脱却を目指し、市場開放と内需拡大を掲げて、わが国の経済政策に
多大な影響を及ぼした「前川レポート」。

その作成から22年たった今年、政府の経済財政諮問会議が、平成版「前川レポート」の取りまとめに着手した。
組織の名称は「構造変化と日本経済」専門調査会。
閉塞感に覆われた日本経済が持続的な成長を描くための施策について議論し、6月をメドに報告書をまとめる。

筆者も一委員として参加するこの調査会だが、問われるのは開かれた国づくりをどう実現するかに尽きる。

■大きく変容したグローバル競争のルール
「前川レポート」作成当時、日本は米国からの深刻なジャパンバッシングに見舞われていた。
「加工貿易立国」日本からの輸出増大が原因で、米国内における失業問題が政治問題化したのが
きっかけだった。そこで提唱された内需拡大のために採られた低金利政策がバブルを招いたとして、
後に批判の俎上(そじょう)に上ったが、結果論で物事を評するのは簡単なこと。

今回、新しい総合国家レポートをまとめるに当たって、日本が新たな転換期を迎えているとの
意識を広く共有できるとすれば、それは正しい方向だと思う。

20年前と今とではグローバル化の進み具合に明確な違いがある。
日本では田中角栄政権以来、貿易収支で利益を稼ぎ、それを税金という形で吸い上げ、
地方に所得再配分するという政策が長らく続いていた。
それで皆ハッピーだったし、その仕組みがうまく機能していた。

製品市場という限られたフィールドで、グローバル競争を繰り広げてさえいればよかったから、
日本は圧倒的強さを発揮できたし、行き過ぎるとバッシングも招いた。

しかし、この20年で人材市場と資本市場でのグローバル化が大きく進んだ。
昔は野球一本で競っていたのに、野球以外にサッカーとバスケットも加えた総合得点力で
勝敗を決めるようになったようなものだ。グローバル経済圏に旧社会主義諸国やBRICsといった
新興国が組み込まれ、ゲームの質は大きく変容した。

そして日本経済はというと、大田弘子経済財政担当相が「もはや一流と呼ばれる状況ではなくなった」
と経済演説で警句を発しなければならないほど停滞している。

ソース(>>2以下に続きます)
http://markets.nikkei.co.jp/column/rashin/article.aspx?site=MARKET&genre=p9
2きのこ記者φ ★:2008/04/29(火) 00:21:42 ID:???
(続き)

■「攘夷ごっこ」を演じてみても…
グローバル経済化に伴い、もともと国と国の間にあった大きな格差は埋まりつつある。
それは日本と中国をみても明白だ。
相対的にはグローバル化で潤った国の方が多いので、日本だけがその流れを否定して「攘夷ごっこ」を
演じてみてもその流れは止められない。

冷静に新しいゲームのルールの理解に努め、わが国が有する社会特性や地理的な位置、
歴史・文化的な背景を戦略的に用いることによって、グローバル化の果実をいかに効率的に
国民の国内総生産(GDP)に結びつけるかという視点が、平成版「前川レポート」には欠かせない。

それにも関わらず、情緒的ともいえる「攘夷ごっこ」はなくならない。
先般の英国ファンドによるJパワー(電源開発)株買い増しを拒否した政府の対応に至っては論外だ。
電力安保を理由として持ち出すのだったら、Jパワー株は上場廃止にするのが筋であり、
経済産業省は今からでも遅くないから来年度予算を申請して正々堂々と株を買い戻せばいい。
そこまで首尾一貫すれば、その方がきっと国際的にも受けがいいはずだ。

外為審の意見書は、「資本収益を追求すると公益性を阻害する懸念がある」と指摘しているのだから、
Jパワーが上場になじまないと宣言しているのとも等しい。
では、なぜ上場させたのか。公益性を重視するのであれば、特殊会社にするという考え方もあったはずだ。
なぜそういう突き詰めた議論にならないのだろうか。

今回の政府の対応では本当の国益を守れない。
少なくともわが国の資本市場に対するグローバルからの信頼という国益は害された。
「外資だから買い増しは認められない」との理屈だが、例えば悪意を持った日本人が10%以上の
株式を保有したらどうするつもりなのだろう。
安保論を振りかざすのならば、大口出資規制を導入すべきだ。今からでも遅くはない。
3きのこ記者φ ★:2008/04/29(火) 00:21:50 ID:???
■求められる「外・外」モデルへの対応
日本のグローバル企業の成長の源泉は海外で生産し、海外で売る「外・外」モデルに否応なく
シフトすると筆者はみている。そこで求められるのは「内需か、外需か」といった20世紀的フレームワークとは異なる、
ニュートラルで開かれた国づくりだ。

低賃金競争とは一線を画した付加価値の高い経済活動を日本で行いたいというモチベーションを
いかに高めるかが知恵の絞りどころだ。それは税制の問題かもしれないし、働く人の生活環境かもしれない。
突き詰めると、たとえば米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスのマザー工場を
日本に誘致できるか否かが問われている。

「外・外」モデルの時代にマッチした利益配分の仕組みも必要だ。
今回のような円高局面では海外子会社が汗水たらして稼いだ利益は、連結決算上円高効果で目減りしてしまう。
成長の果実が日本の労働者の賃金に反映されにくい構造は、「外・外」モデルが抱える宿命だ。

だからといって無理やり製造拠点を国内に残せと言ったら、それこそ日本企業の成長力をそいでしまう。
グローバル企業の成長の果実を還元させるには、家計がこれら企業の株主となって
「外・外」モデルで高まった企業価値について、配当というかたちで取り込む努力をするほかない。

投資教育がまだ浸透していない日本の現実を鑑(かんが)みて、個人が個別銘柄株に投資するのが
難しいというのならば投資信託でもいい。年金の運用をもっと株式に振り向ける形でもいい。
直接・間接の別を問わず、国民家計に株式を組み込まないと、労働所得だけに期待することはもはや難しい。
あえていうなら、銀行への預貯金より、株式保有を税制上優遇するくらいの工夫はあっていいはずだ。
証券税制をいまだに「金持ち優遇だ」などと批判するのはナンセンスである。

一方で「外・外」モデル時代にも国内に絶対残る産業セクターがある。サービス産業だ。
サービス産業の生産性を決めるのは「空間」と「時間」の2つの密度。
空間の密度を高めるには、過疎地を離れ一定以上の人口集積地に固まって住まう都市化政策が有効かもしれない。
過疎の町や村の人口爆発は戦中の疎開とその後の引き揚げで始まった。

その後、高度成長時代に都会に出る人が増えいったん減少したが、列島改造論を推進した
田中角栄政権のばら撒き政策で再び増加に転じたため、戦争直後の人口大爆発からの調整を終えていない。
その結果、地域が本来持っている人口収容力を超えた状態が続いているというのが現実なのだ。

さらに地方の旅館や観光産業の平日の稼働率を上げて時間の密度を高めるには、
海外からの旅行客を増やすしかない。
我々が海外旅行に行く時のことを考えてみても、米国観光に2泊の予定で行ったりはしないだろう。
日本の旅館でも、外国人旅行者の方が圧倒的にロングステイしてくれる。

筆者は産業再生機構で多くの旅館・観光産業の立て直しに関わってきたが、これだけは言える。
わが国の観光産業に必要なのは、空の自由化や羽田空港の24時間国際化。
そして、道路建設よりも緑化や非人工化だと。

(記事終)
4名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:26:01 ID:nn2qT+MQ
いつまでも資源とエネルギーが無限に供給され経済は伸び続けると妄想してる
時代錯誤な論調だな。
5名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:27:10 ID:rNFArS5/
正論だ。もう少し、「この文章の続き」も発表してほしい。
6名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:30:59 ID:afntp5bi
>20年前と今とではグローバル化の進み具合に明確な違いがある。
>日本では田中角栄政権以来、貿易収支で利益を稼ぎ、それを税金という形で吸い上げ、
>地方に所得再配分するという政策が長らく続いていた。
>それで皆ハッピーだったし、その仕組みがうまく機能していた。

グローバル化に気づいてないのか気づいてて知らん振りしてるのか、地方は今でもこれを求めてるからな。

もはや、「国vs国」という関係じゃなく、「個人vs個人」というルールに変わったと気づかなきゃならない。
日本人で非熟練作業しかできない奴は、中国人の非熟練作業員と給料を奪い合うんだぜ。
決して中国のエリートと給料を張り合うんじゃない。

中国人と競ってるのに、生活水準だけは日本並み(東京並み)にしてくれ、ってこと自体が間違ってるんだよ。
7名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:35:12 ID:K/zxcn1n
「自国の善をもって自国の悪を討つ」
いかなる世、いかなる国といわず、改造または革新の必要は、国民的生命の衰弱・
退廃から生まれる。生命の衰退・退廃は、善なるものの力弱り、悪なるものの
横行跋扈することによる。故にこれを改造するためには、国民的生命の裏に潜む
偉大なるもの・高貴なるもの・堅実なるものを認識し、これを復興せしむること
によって、現に横行しつつある邪悪な打倒しなければならぬ。

簡素に言えば、改造または革新とは、

自国の善をもって自国の悪を討つことでなければならぬ。

そは他国の善なるごとく見ゆるものを借りてきて、自国の悪に代えることであってはならぬ。

かくの如きは、せいぜい成功しても木を竹につぐに止まり、決して樹木本来の生命
を更新するではなく、これを別個の竹たらしむるに終わるであろう。
(大川周明『日本二千六百年史』1939年)
8名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:36:29 ID:afntp5bi
>>5
うむ、これは正論だな。

今日本は産業の大幅な改革を行わないと、完全に沈没する。
>>1-3は重要な点ばかりを衝いていて非常に面白い。
平成版「前川レポート」がどうなるか楽しみだな。
9名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:44:36 ID:nn2qT+MQ
現実世界の動向は食料の輸出制限、資源の自国への囲い込みというように
生存に必要なものの確保に躍起になっているのに、この論調は
前提が市場から自由にものが手に入るという楽観的なのがな。
10年前ならこれでいいかもしれないが。

10名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:45:00 ID:RW41ROp1
こうゆうやつに限って
グローバル時代の食糧持久率は海外依存で問題ないとか
無知なことのたまう
11名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:47:07 ID:ykDh/69h
>>9
今だって遺伝子組み換え食品にしたらもっと安く大量に買えるよ。
だけど日本人はまだ組み換え食品に食品に対して懐疑的だし、避けるよね。
これからこういう選択を必ずしないといけないけど、どう思う?
12名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:50:15 ID:nn2qT+MQ
>>11
遺伝子組み換えというか今のアメリカとかの穀物は生産量を高めたハイブリッド種子だよ。
それでも旱魃とかで打撃を受けて小麦の高騰になってる。
遺伝子組み換えだろうが生育に必要な水とかが不足してきてるのだよ。世界的に。

13名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:57:21 ID:XNfMVONF
>>3
この人は日頃から憤懣やるかたないストレスを感じてるんだろうな。
おそらく、
「欧米は絶対善。日本は全て悪。そして、ソレを指摘している俺だけが選ばれた優秀な日本人」
という類の歪んだ選民思想からくる思い上がりと、自分以外の愚民(日本人)に対する侮蔑・嘲笑。

まあ、>>1,>>2の主張は分からないでもないけど、>>3とかの終わりに近づくに従って文章が結論に着地できてない。
いろんな主張が有りすぎて、詰め込みすぎた挙げ句にパンクして収拾がつかなくなった類の文章。
大学のレポートだったら、可をもらってもおかしくない低クオリティ。

カンブリア宮殿とかでは感動的に見えたんだけどなあ。
まあ、良くも悪くも過剰な人なんだろう。
14名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 00:59:01 ID:nn2qT+MQ
今年の記事でも多くの国で穀物の輸出制限を行ってきているというのが目立つけどな。
中国にしても輸出制限してる。

金さえあれば買えるという時代は過ぎたのに。資源に関しても鉄鉱石で痛い目にあったという
記事があるし、それも中国とか他国との奪い合い。で価格が更につり上がる。

とにかく権益を確保だよ。
中国みたいに武器、援助と引き換えに石油確保とか地下資源確保とか露骨なのもあるが。
15名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:04:12 ID:ZF1B95Fk
投資を海外から呼ぶということは、金だけでは済みませんよ。人も来るんです。
本格的に。その覚悟はありますね。

株式に投資すべきというが、その市場はフェアで透明なんでしょうか?野村さん。

観光産業で地方が支えられるんでしょうか。そのソフトインフラ(教育)も
世界レベルからいったらほど遠いのに、縮小下でどうやって充実を図るんでしょうか。

このあたりの回答、書いてありますよね。よろしく。
16名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:05:34 ID:ykDh/69h
>>12
ハイブリット種子だからどういうこと?
穀物の生育に今後不足するのは水と土地だよね。
おそらく個人的には両方とも技術的に何とかすると思うよ。

それよりも日本が投資をせず、投資をされない国になれば
そもそも穀物を買ってくるだけの購買力もなくなるだろうね。

>>13
産業再生機構で日本企業を再建してきた人に日本は悪ってw
17名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:05:53 ID:J6DyGGsq
>>1
最初の2行で茶ぁ吹いたw
18名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:14:08 ID:nn2qT+MQ
>>16
水の確保は難しいよ。アメリカ中部の農業地帯も地下水に頼っているところが
多いがそれが枯渇してきてる。土地に関しても土壌の劣化とかが各地で問題になってきてる。
アメリカでさえ克服するのは困難なのに。
あと中国の砂漠化とか懸命に対策してるが北京の近くまで砂漠化してきてる。


購買力というか各国で囲い込み経済になってきてるから厳しくなると思うよ。
物を作るための資源の確保が困難になりつつあるし、売り先も生存に必要がないものは
買わなくなる。
日本は最悪の状況で生き延びるレポートでも考案した方がいいと思うよ。
19名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:15:50 ID:XNfMVONF
>>16
誤解しないで欲しいんだが、産業再生機構の逸話と功績は否定しない。
ただ、根底にはまぎれもなく欧米マンセー的な日本人蔑視思想があると俺は思う。
それと氏の功績は矛盾しない。

「ゴミの様な愚民共は、選ばれた私が導いてこそ正しい道を歩める。
 そして日本はようやく欧米の様になれるのだ。」
という考えでも改革は達成できるから。
20名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:32:15 ID:ykDh/69h
>>18
とうもろこしや小麦などの穀物の値段が高騰して、米も上がり始めているよね。
ただ日本の場合、以前の米食に戻れば問題ないわけでしょ。

楽観的と言われるかもしれないけど、穀物は必要な分をなんとかして作っていくと思うよ。
肉食を止めれば、まだまだ穀物は余っているわけだし。
だからこそ世界と取引して、少しでもいい状態で次の世代につながないと。

本当に日本が自給していくなら今の前近代的な農業を止めて
さっさと企業を農業に参入させ、機械化・大規模化させればいいだけの話だよ。

>>19
日本人蔑視があるかどうかは分からないが、今の日本の状況はもどかしいとは思っているだろうね。
21名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:32:45 ID:kW0VNko7
ええ考えや
22名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:33:14 ID:afntp5bi
なんかお前ら、結構批判的だなw

この辺の指摘なんて面白くないか?
この手の話は初めて聞いた。

---
一方で「外・外」モデル時代にも国内に絶対残る産業セクターがある。サービス産業だ。
サービス産業の生産性を決めるのは「空間」と「時間」の2つの密度。
空間の密度を高めるには、過疎地を離れ一定以上の人口集積地に固まって住まう都市化政策が有効かもしれない。
過疎の町や村の人口爆発は戦中の疎開とその後の引き揚げで始まった。

その後、高度成長時代に都会に出る人が増えいったん減少したが、列島改造論を推進した
田中角栄政権のばら撒き政策で再び増加に転じたため、戦争直後の人口大爆発からの調整を終えていない。
その結果、地域が本来持っている人口収容力を超えた状態が続いているというのが現実なのだ。
---

「格差」という脅迫文句で金を取ろうとする地方は何とかしなきゃならんよ。
23名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:42:06 ID:jmKYhRqJ
ネラーへの皮肉がたっぷりw
24名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:42:58 ID:2N5ST6jQ
羽田の拡張は必要なんだけど、関空が余ってるんだから
着陸料下げて地方から羽田〜成田でなく関空が国際便の受け皿に
なればいいのに。
25名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:45:14 ID:2N5ST6jQ
外人を観光で呼ぶのもいいけど
GWをなくして任意で連休とれる世の中になったら
集中が分散されて観光業の稼働率が上がる
26名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 01:47:29 ID:XNfMVONF
>>22
面白いか?
むしろ>>3の部分をもってオカシイと非難されるべきだろ。
タイムスパンも歴史的経緯も日本の事情もまるで無視した暴論だろ?
日本全体の人口が増加していないという乱暴な前提でのみなりたつ貧弱な仮定。

>>1 〜 >>2 くらいは、基底論調が鼻につくけどまだ納得できる。
>>3は明らかに妄言。
地方経済の自立とか立て直し・観光立国については、他にもっとちゃんとした言いようがあるし。
べつに地方を批判するなは言わんが、地方批判のロジックにこ>>3を用いるのは間違いだろ。
27名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 02:04:24 ID:EA8JmFEp
ジャパンパッシングって今見るとアメリカに上手く嵌められた感じだな
ヨーロッパではなく日本という所に恣意的なモノを感じるw
28名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 02:13:22 ID:ENRnZPoN
富山氏は良く分かってるよ。企業再生だけでなくマクロも良く理解されている。

>>13は「可をもらってもおかしくない低クオリティ」などと偉そうなことを言ってるが、
国際収支統計を追っかけたことさえない素人だな。

もし本当にどこぞの学校の先生なら、即刻やめたまえ。この論理立てが詰め込み過ぎで
パンクに感じるなら、君の知的レベルは人に物を教えるにはほど遠い。授業料詐欺だよ。
素人なら理解できないのは仕方ないから気にしなくていい。経済省庁の一般キャリアでも
理解できない奴が結構いるくらいのレベルでの一貫性だからな。

判断出来ない奴は、とりあえず大筋間違ってないと思って読んでおけ。
29名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 02:32:45 ID:qVyaHKxb
>>13
一度でも冨山の本を読んでみるといいよ。
お勧めは「会社は頭から腐る」(ダイヤモンド社)だよ。

彼はスタンフォードのMBA出身のコンサル上がりという典型的な経歴だが、
「MBAは日本の実情を知らないバカばっか」
「外資の奴らは表面しか見ないで企業再生しようとするから、カネボウは外資に売らなかった」
「日本には、日本のやり方がある」と公言している。

30名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 03:00:42 ID:XNfMVONF
>>28
>>3の結論部分と国際収支統計って関係有るの?
まさに>>22で紹介されてる部分なんだけど。
こんな文章パートを無理矢理詰め込まないで、>>1,>>2だけにしておけば良かったモノを。
(無理矢理つめこんだあげくに、詰め込んだ文章の論理展開が妄想レベル)

>>29
まあ、読んでみますわ。
ただ、そう言う確固たる主張をしたはずの人が>>1みたいな文章書いてるのみると、なんだかなあと。
31名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 03:07:54 ID:ykDh/69h
>>30
じゃあ>>22の紹介部分のどこがが間違っていて、どういう政策を取るべきだと思うの?
32名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 03:51:21 ID:XNfMVONF
>>31
>空間の密度を高めるには、過疎地を離れ一定以上の人口集積地に固まって住まう都市化政策が有効かもしれない。
>過疎の町や村の人口爆発は戦中の疎開とその後の引き揚げで始まった。
>その後、高度成長時代に都会に出る人が増えいったん減少したが、列島改造論を推進した
>田中角栄政権のばら撒き政策で再び増加に転じたため、戦争直後の人口大爆発からの調整を終えていない。
>その結果、地域が本来持っている人口収容力を超えた状態が続いているというのが現実なのだ。

↑これ、各自治体のスプロール化是正の話だと思うんですよね。
(好意的に判断して)
だけど、「都市部」と「都会(東京)」の概念ごっちゃにしてるでしょ?
 >過疎地を離れ一定以上の人口集積地に固まって住まう都市化政策
↑これ自体は良いけど、田中角栄の話とからめる意味がワカランのですよ。
「なにか?日本人は一億3千万が東京とか大阪に集中すべきだと?」って話になるでしょ。

>地域が本来持っている人口収容力
ってのも定義不明だし。
時代の変遷とか文化の発展とか、自治体境界線引きとかでいかようにもなる変数ですし。
もっといえば、日本全体の人口増加があれば、自ずと住宅地開発は行われて新しい「地域」が出来るでしょ?
(実際に日本の戦後史はそうだったんだから)
他にも世代間の生活様式の相違とか、高齢者問題とか、都市設計のコンセプト問題とか・・・。

本人が何を言いたかったにせよ、この短文からは根拠レスな妄想しか伝わってきません。
代案といっても、この人の言ってる日本の問題定期自体が妄想ですから。
前提が狂ってるモノに代案もクソもないッスヨ。
スプロール化についての提言であれば、都市部と都会の概念混同を是正してから書き直して欲しい。
33名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 03:58:14 ID:XNfMVONF
ふと思い当たることがあって、
「冨山和彦 道州制」でググって見た。

…なるほど、ヨーロッパみたいな田舎(畑・牧畜)と都市部(住宅地)が分離された都市計画を夢想してるんだなと。
ええ、ありますよ。ヨーロッパには。
シムシティみたいにキレイに区画された計画都市がね。
だけど、あれは城塞都市とかの経緯があるわけでね。

道州制議論はやるべきだと思うが、こういう類が提言する道州制は反対。
欧米マンセーと模倣主義から一歩も外に出られないから。
34名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 07:44:27 ID:gHLMXy2G
まーーーた日経かw
35名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 09:52:07 ID:J79Wa8uD
日経は市場原理主義者の巣窟。
インチキ改革で雇用の質が破壊された事実は消えない。
36名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 10:17:42 ID:RBcaYhV0
>グローバル化で潤った国の方が多いので、日本だけがその流れを否定して
>「攘夷ごっこ」を演じてみても

2chねらーのことですね。わかります。
3722:2008/04/29(火) 10:33:56 ID:afntp5bi
>>26
俺が面白いと思って挙げた部分は一例な。
>>1-2も面白いが、俺は>>3の地方の人口がどうのこうのという話は初めて聞いたので。

というか、君はよく事情を知っているようだからな。
俺は素人なので、>>1-3は短い文章中に論点がいくつもあって全体的に面白いと思ったぞ。
これは一般人向けの記事なのだろう。
38名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 11:32:26 ID:ThmTk23h
冨山氏は日経のRoad to CEOの記事を読んで興味を持ったな。
>>29の本も凄く面白かった。
タイトルが微妙なんで人に勧めにくいがw
39名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 16:05:09 ID:lhaa+4UA
最近は、スレタイでソースが判る。
40名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 17:10:44 ID:w37IRP0W
内需拡大しようと思ったらやっぱり製造業の復活しかないと思うけどなぁ
日本人の工賃に合う魅力的な工業製品とそれを買える層が必要だろうけど
車なんていらない、いや買えない、買えても軽自動車。
こんな国の状態じゃ無理だろうけど。軽自動車ばっかり作ってる国に住む人間は
軽自動車を作る工賃に見合った軽自動車しか乗れない人間ばかりになる。
41名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 19:02:26 ID:ykDh/69h
>>32
引用部分は各自治体のスプロール化現象の話ではなく、もっとマクロな人口移動の話でしょうに。
田中角栄の地方へのばら撒き政策が少し前まで継続され、財政が逼迫している。
だからインフラ整備にお金がかかる過疎地から効率的な都市部に人口移動が起こるべき
という話だから、都市部だろうと都会だろうとそのことは重要ではないよ。
個人的には日本人はもっと都市部に住むべきだろうと思うけど。
42名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 19:35:25 ID:cOb8z2jy
製造業だと都市部に居住しても働く場所は居住域から離れた郊外にというようだからね。
例えばトヨタ系列の工場なんて田園地帯から郊外の山地まで分散してる。
今更動かすのも大変だと思うよ。
半径50km圏内とかかな。これでもエネルギー的にはかなり非効率だけどね。
43名刺は切らしておりまして:2008/04/29(火) 19:59:10 ID:XNfMVONF
>>41
「都市部」ってなんですか?w
定義不明なんですね。
「都市部」も「都会」の定義分けも重要じゃないという論法だったら、東京に日本の全ての人が住むべきでしょうなw
そう言う話にしかなりません。

あと、
>>1
>地域が本来持っている人口収容力
何が言いたいんでしょう?

まあ、短いコラムの末尾に思い出したかの様に自己構想を付け加えた結果、
キチガイ妄想文になってるんだと思うんですけどね。
マス目があれば、ちゃんとした内容になるんだろうけど。
44名刺は切らしておりまして
>>43
世間では3大都市圏もしくは政令指定都市の都市圏くらいじゃないの。
東京だけに住めという極端なことを言うよりは現実的だと思うけどな。

筆者が人口収容力をどのような意味で使っているのかしらないけど、
本来持っている人口収容力を超えた地域は、現在の普通交付税交付団体の
自治体が多いんだろうね。