【インタビュー】政策を問う ロンドン大学名誉教授ロナルド・ドーア氏「従業員を大事にする経営を」[08/04/24]
1 :
やるっきゃ騎士φ ★:2008/04/26(土) 15:39:33 ID:???
−−日本で外資によるM&A(企業の合併・買収)の動きが広がっている
「外資による基幹産業に対する支配が国益に反するかどうかが問題となっているが、それとは別に
重要な問題がある。外資系、国内系に限らず、株主だけの利益を目的とするファンドが、今のように
自由に企業を買収できるM&A制度が妥当かどうかという点だ」
−−今のM&A制度に問題があるとみているのか
「市場原理の信奉者は『市場の規律を受けなければ、経営者が怠けて資本効率が落ち、大変なことに
なる』と主張する。だが、そうした説は誤りだ。今ほど資本市場が開放されていなかった
1980年代の日本はそんなに非効率的だっただろうか。市場主義が万能だと信じる世代に思想的な
“制空権”を奪われ、大切なことを見失っている」
−−どうしてそうした考えが出てきたのか
「株主重視の資本主義が主流になったことは、日本経済の不振の原因である内需不足とも関係がある。
賃金の低迷で消費の落ち込みが大きいからだ」
「20年前の円高不況から回復に転じた4年間に賃金は2割近く上がったが、株式配当の上昇率は
2%程度だった。しかし、最近の4年間は賃金が4%カットされたのに配当は2倍以上に増えている。
役員報酬も株主にどれだけサービスするかに比例し、2000年を境に上昇している。従業員の賃金と
連携されていた時代とは大きく変化した」
−−短期的な収益確保を狙った投資ファンドに対する規制は必要か
「株式の長期保有を奨励する制度や、企業から配当を搾り取ることを狙った敵対的買収を
防止する制度は必要だろう」
−−企業に求められる経営は
「従業員を大事にする経営だ。敵対的買収の可能性が低くなれば、昔のように従業員の福祉を
考えるような経営に戻っていく可能性はあるかもしれない。
1960年代にはすべての利害関係者を取り持って経営をする主体性、判断力を持った経営者が
多かった。そういうような経営者に権力が集中するような状況を経営者資本主義というが、
そういう形に戻るべきだ」
−−低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)問題を契機に米国の金融至上主義は
見直しに向かうと思うか
「不況がどれだけ長引くかによるが、この問題は相当長引きそうだ。来年の春まで不況が続いた
場合、米国の大恐慌時代のような金融規制が復活するだろう。米国でそうした規制が復活すれば、
日本を含め国際経済全体に与える影響は大きくなる」(石垣良幸)
【プロフィル】ロナルド・ドーア
ロンドン大大学院修了。第二次世界大戦中に日本語を学び、1950年日本に留学。
日本の社会構造や企業経営などについて調査、研究を続けてきた英国を代表する日本研究家。
今年3月、同志社大学から名誉文化博士学位を授与された。英国生まれ。83歳。
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000107-san-bus_all 依頼を受けてたてました。
よく分からないがオーラを感じた
3 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 15:51:06 ID:XzXv/PRr
1980年代の日本の社会主義的資本主義は最強だったからな。
なぜか、欧米のやり方が格好よく見えて構造改悪をし、
自ら落とし穴に笑いながら突っ込んでいったがw
4 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 15:57:12 ID:bcDba4Kv
>3
欧米ってアメリカとイギリスくらいだろ。
他は日本によく似た経営だった。
なぜか日本と同じ時期に構造改悪したがww
5 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 16:07:45 ID:8NmAI7TG
顔真っ赤にして改正や改革を改悪って言い換えてるやつを見ると、
可哀想な負け犬なんだなぁ、って笑えてくるわw
>>4 そうだよね、ドイツだって他の欧米諸国だって似たり寄ったりだった。
アメリカだけ見て「世界を見た」っていうおばかな経済学者が多すぎ。
ドーア氏と共著を出している日本人学者、名前忘れたけど、あまり注目されていない。
でも、こういう学者がものを言い続けることが大切なんだよね、
きっと。10年後くらいに価値が理解されるのかな。
遅すぎないといいけど。
7 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 18:12:19 ID:BPi9n704
>>5 そのセリフもアメがつまづいた今となってはwww
今必死に顔真っ赤にしてるのはお前ら小泉派の残党どもだよw
8 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 19:00:02 ID:VLJC/+Rt
>>5 終身雇用がなくなって派遣が増えたら、内需が崩壊しちゃった現実を見ちゃうとねえ・・・
あまりに賃金が上がらないので、たったの1%の物価上昇で生活苦とか、もうね・・・
将来は暗いわー
経営者が馬鹿なのはずっと変わらない。
終身雇用年功序列が続けばよかったわけでもない。
結局、特定の世代が勝ち逃げして若者にツケを回しただけだ。
昨日のワールドビジネスサテライトでやってた、スウェーデン型の
雇用政策とか、いろいろ模索すべき時期ではあるな。
それと、企業年金や厚生年金、従業員の税金の計算など、日本は
いろいろと企業に負担が多い。
社保の問題で国の信頼性が大ダメージを受けたのが痛いけど、
やっぱりそこら辺は国民自身が公的に負担していかないとな。
結局、右に進むにしても左に進むにしても、モラルハザードだらけで
どちらにも危なくて動けないと言うのがいまの日本の状況じゃないか?
12 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 19:34:36 ID:/NEi3xTB
奥田と便所は死ねばいい
13 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 20:15:59 ID:kVu+1uoK
派遣は従業員に含まれますか?
失業者に永遠の地獄をwww
15 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/26(土) 20:27:30 ID:ygp/Uw9r
また奥田か
ただねぇ・・・この視点には円高の観点が抜けてんだよね。
80年代までうまくいってたのはアメリカの雇用と購買力
が枯渇してなかったからだし。
80年代のままならもっと日本には倒産と失業者が
あふれかえってたのは確実。みんな円高不況の事を
忘れすぎてるんだよね。
17 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/27(日) 16:45:05 ID:ngrwBUF2
>>16 だから外需、主にアメリカの消費に頼らなくてもいいように
企業なら従業員=消費者を
国なら国民を大事にしろってことだろ。
派遣や後期高齢者医療制度とか
国民に金を持たせないようにする「構造改革」なんてクソってことだ。
18 :
名刺は切らしておりまして:2008/04/27(日) 16:46:20 ID:JpYk/jn7
弱肉強食推進型の改革って2chでももてはやされてたのにな
小泉政権が終わったあとの2chの豹変振りには唖然とするわ