【IT】富士経済、組込み(エンベデッド)システム市場の調査結果を発表[08/04/23]

このエントリーをはてなブックマークに追加
1やるっきゃ騎士φ ★:2008/04/23(水) 15:55:16 ID:???
ソースは
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=187630&lindID=1

[1/4]
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済は、各産業においてあらゆる機器、システムで
採用され社会的にも重要な役割を果たしている組み込み(エンベデッド)システムの国内市場を
調査した。その結果を報告書「エンベデッドシステムマーケット 2008」にまとめた。

この報告書では、エンベデッドシステムの「エンベデッドプロセッサ」、「エンベデッドボード」、
「エンベデッドOS」、「エンベデッドミドルウェア」、「開発環境/ツール」の
5分野38要素市場とそれらの要素を組み合わせるSI市場を対象に調査分析した。
また、組み込みユーザーを対象にOS、ミドルウェア、CPUの採用動向も調査分析した。

<調査結果の概要>
エンベデッドシステムは、FA関連、産業分野、航空・宇宙分野で採用されてきたが、現在では
携帯電話機やデジタルテレビなどに代表されるコンシュマー機器や、自動車の制御システム、
鉄道・交通システムに採用されるなど、生活、社会、産業の各分野においても重要なシステムと
なっている。

■エンベデッドプロセッサ
エンベデッドプロセッサとして採用が最も多いのはマイクロプロセッサであり、マイコンの通称で
組込み向けスタンダードプロセッサとして広範に利用されている。近年は、ネットワーク対応や、
マルチメディア機能の強化に伴いx86やARMなど非マイコン系プロセッサの採用も進んでいる
FPGA(Field Programmable Gate Array)は高速化、
低価格化によりプロセッサ用途としてロットが大きい民生機器への採用が増加しており、そのため
その他LSIの構成比が高まっている。今後は、ASIC(Application
 Specific Integrated Circuit)やマイコン系に比べて
ハードウェアへの依存度が低く、ソフトウェアで柔軟な対応が可能なFPGAやASSP
(Application Specific Standard Product)の
採用が進むと予測される。

■エンベデッドボード
産業・業務用コンピュータ関連市場はFAパソコン、パネルコンピュータ、
Embedded PC、ボードコンピュータに大別され、ここではボードコンピュータ市場を
対象とした。ボード単価の低下や、ソリューションニーズの高まりからよりハイスペックな
CPU搭載ボード、Embedded PC等のシステム案件に対する注力度が高まっている。
規格別に見ると、従来規格であるVMEボードやPCI-ISAボードに関しては、
特定分野向けの需要が残るものの、市場は減少している。また、新規規格である
Advanced TCAボード、COM Expressボードでは、2007年より
まとまった採用が出始めており、今後大幅な市場拡大が予測される。

-続きます-
2やるっきゃ騎士φ ★:2008/04/23(水) 15:55:51 ID:???
-続きです-
[2/4]
■エンベデッドOS(組込みOS)
PCで採用されている一般的なOSではなく、各ターゲット機器向けの組込みOSを対象と
している。API(Application Program Interface)別に
ITRON、Linux、商用RTOS、Windows に大別される。ITRONは、
国産・オープンソース仕様をベースとしたOSで、各ソフトウェアベンダや、チップベンダが
この無償仕様をベースとしたOSを開発、販売しており、国内の制御機器で広く普及してきた。
組込みLinuxは、2001年頃から組込みシステム向けとして市場を形成している。
商用のRTOSは、産業、航空、宇宙、軍事分野向けに作られたOSで、高精度な
リアルタイム制御を必要とする部分で実績が大きい。Windows Embeddedは、
携帯電話機向けのOSとして拡大しており、今後は車載機器への搭載が期待される。これらの
4タイプ以外に「ITRON+組込みLinux」、
「ITRON+Windows Embedded」、
「組込みLinux+Windows Embedded」、や「RTOS+他OS」といった
構成が可能なハイブリッドOSがあり、特殊な機能を持たせるためやソフトウェア資産の活用
といった要因から採用は増加すると考えられる。

■エンベデッドミドルウェア
エンベデッドミドルウェアは、各ターゲット機器のユーザーインターフェース、データ管理、
インターネットや他機器との通信といった重要な機能を補っている。
2007年に349億円のミドルウェア市場は2010年には1.9倍の約656億円と予測
される。2007年は、ブラウザや組込みJavaといった携帯電話関連で採用が進んでいる
ミドルウェアの市場が大きくなっている。今後は、携帯電話端末市場の伸び悩みが想定される
ことから、ブラウザや組込みJavaの伸びは鈍化し、代わりにSIP(Session
 Initiation Protocol)やDLNA(Digital Living
 Network Alliance)といった次世代の通信系ミドルウェアの市場拡大が
予測される。SIPは次世代ネットワーク商用サービスの本格化、DLNAは
ホームネットワークの普及が大きなプラス要因となる。その他、様々な機器がネットワークに
対応することに伴い、扱うデータ量の増加やセキュリティ対策の重要度が高まると予測され、
画像圧縮・伸張といったメディア系ミドルウェア、組込みデータベースといった
管理系ミドルウェア、IPSec/SSLといったセキュリティ系ミドルウェアの市場拡大が
期待される。

-続きます-
3やるっきゃ騎士φ ★:2008/04/23(水) 15:56:24 ID:???
-続きです-
[3/4]
<エンベデッドSI市場>
2007年 6,300億円  2010年 7,000億円(伸長率111.1%)
組込み機器では、各分野や各装置、端末により、性能や、機能、サイズが違うため、使われる
プロセッサやOS、ミドルウェアも異なる。これらを機能させるために"擦り合わせ"が必要で
あり、ほぼ全ての場合に各要素が組み合わされた"組込みシステムインテグレート"が必要となる。
各要素技術を製品化しているベンダでも「要素/製品」+「擦り合わせ」を提供しているが、
主にこの部分を中心に事業を行っているソフトウェア開発企業が存在する。ここではそれらの
企業をエンベデッドSI企業と位置付け、これらの企業のエンベデッド事業規模の合計を
「エンベデッドSI市場」とした。
2007年は携帯電話関連での開発規模が大きく、市場の約22%、1,400億円となった。次
いで、据置型・携帯型を含めた情報家電関連が1,200億円、自動車・車載関連が
1,000億円となった。2007年までは携帯電話関連の開発規模が大きかったが、
2008年は二桁の減少が見込まれる。携帯電話端末メーカーの海外展開が進まず、撤退も
始まっており、今後も統廃合や開発件数、規模、コストの見直しが進められると考えられ、
当市場にも影響がおよぶとみられる。自動車・車載関連では、高機能化、インテリジェント化に
よるエレクトロニクス化が進展し、当市場も拡大すると予測される。

<注目市場>
Windows Embedded 2007年 31億円  2010年 41億円
(伸長率132.3%)
Windows CE(Windows Mobile、Pocket PC、Windows
 Automotive)、Windows XP Embedded、
Windows Point of Service(WEPOS)などの
組込み市場向けWindows Embedded (組込みWindows)を対象としている。
2007年は件数ベースで約1,200件、金額ベースで約30億円の市場となり、2008年は
件数ベース・金額ベース共に10%強の拡大を見込んでいる。2007年は特に業務関連分野で
採用が増え、「Windows XP Embedded」での実績が拡大し、また
携帯電話機での採用機種も増えたことからWindows Embedded全体で
約12%増加した。2008年以降も携帯電話機や、車載関連、業務関連などの分野で拡大を
見込んでおり、年率2桁増で推移していくと予測される。
用途別に見ると、民生分野向けが30%を占め増加傾向にある。ウィルコムだけでなく、
NTTドコモ、ソフトバンクモバイルからもWindows CE搭載機が販売されており、
今後も搭載機器が増加すると考えられる。また車載関連機器での搭載拡大が期待されており、
民生分野では携帯電話、車載機器向けが牽引する形となる。業務/産業用分野向けは70%を
占め、POS関連などのOA・業務分野がメインである。POS、KIOSK/ATM、
業務用ハンディターミナルなどを得意分野としている。「Windows Embedded
 for Point of Service(WEPOS)」の増加も期待され、今後も
組込み機器向けのOSとして市場を拡大していくと考えられる。

-続きます-
4やるっきゃ騎士φ ★:2008/04/23(水) 15:56:50 ID:???
-続きです-
[4/4]
DLNAミドルウェア 2007年 6億円  2010年 75億円(2007年の12.5倍)
DLNAガイドラインに対応したデジタルAV機器やPC、モバイル端末などは、
ホームネットワーク上で異なる機器に相互に接続して動画、音楽、静止画像など
デジタルコンテンツを共有できる。ここでは機器組込み向けのDLNAミドルウェア
(UPnPミドルウェア)を対象としている。
家庭内のPCと情報家電、携帯電話などの間をホームネットワーク上で相互接続させ、
デジタルコンテンツを共有できるというのがDLNAのメリットであるが、まずは基盤となる
ホームネットワークの普及を進める必要がある。2011年のデジタル放送への完全移行に
関連して、IP放送向けのインフラとして基地局関連での案件が出始めている。
デジタル放送移行に向け、未対応地域ではIP放送の受信となり、DLNAの需要が見込まれる。
DLNAミドルウェアは、ソフトウェアベンダ、SI企業など約10社から製品化されており、
情報家電関連、携帯電話関連、車載関連を中心に拡大している。今後も各ソフトウェアベンダや
SI企業などで製品展開が進められ、他のミドルウェアとの連携などによる差別化が進んで行き、
コンテンツ共有機器、テレビ閲覧機器やインフラ的アプリケーションを含め市場は拡大していく
と考えられる。

<調査方法>
弊社専門調査員による関係企業、研究機関、官公庁等への直接面接取材を基本に、
電話ヒアリング、文献調査により補完

<調査期間>
2007年12月-2008年3月

-以上です-
依頼を受けてたてました。
5名刺は切らしておりまして:2008/04/23(水) 16:12:45 ID:LMLmFeub
なげぇ〜よ!
6名刺は切らしておりまして
> 「ITRON+組込みLinux」、
> 「ITRON+Windows Embedded」、
> 「組込みLinux+Windows Embedded」、や「RTOS+他OS」

こんなことになってるのか。