岐阜大(岐阜市)で3年前にスタートした大学発ベンチャー「メディカル愛」の医療情報の
デジタル化事業が軌道に乗ってきた。これまで制作した内臓や器官の医療用画像は
約400点。患者への説明のほか、電子用カルテ、医学教育の場などで使われ始めた。
「メディカル愛」は高橋優三教授(寄生虫学)らの呼び掛けで、デザイナーの安藤富士夫さん
(59)などに呼び掛け、誕生した。これまで医学的な教養のないイラストレーターによる
図解などが中心で、誤りが少なくなかった。高橋教授らは、正確で分かりやすいデジタル化
されたイラストは全国的にも市場性が高いと判断した。
国の知的クラスター創成事業の指定を受けて、最初の2年間は長期的にイラストレーターの
教育や制作に力を注ぎ、医療知識を身に付けた「メディカルイラストレーター」の6人を
育てた。その1人、野倉茂さん(52)は「中学理科程度の知識しかなく苦労した。
人体は複雑」と話す。
眼球1つでも、血管だけを描いた図から、神経や水晶体を強調したものまで多種多様。
医師の目的に合わせて、何を省略し強調するか、擦り合わせ完成させるまで約2カ月かかる。
昨年の後半からは、全国の医療機器メーカーや病院、出版社との契約が6件成立した。
イラスト単品の注文もある。
高橋教授は「新産業に育っていけば、岐阜全体のイメージアップにつながる」と強調。
ウェブ制作会社を経営し、「メディカル愛」取締役の奥田晴久さん(56)は
「デジタル画像の医療図鑑を作り、医学生などに手軽に利用してもらいたい」と話している。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080415/CK2008041502003552.html イラストレーターの野倉茂さんと依頼目的に合わせて制作されたイラスト
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080415/images/PK2008041502103756_size0.jpg 依頼を受けてたてました。