日銀が10日発表した「貸出・資金吸収動向」によると2007年度の民間銀行の
平均貸出残高は前年度に比べ0.7%増の388兆7994億円となり、2年連続の
増加となった。ただ、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)
問題に伴う景況感悪化で伸びは鈍化した。
内訳では、大手銀行などの貸出残高は前年度比0.7%減の205兆8728億円となった。
年度後半の海外市場動揺を受けM&A(合併・買収)関連の貸し出しが減ったのが
主因。「地銀・第二地銀」は2.3%増と3年連続の伸びとなった。
同時に発表した3月の民間銀行の平均貸出残高は、前年同月比1.2%増の395兆487億円。
07年2月以来の高い伸びとなった。前年同期を上回るのは26カ月連続。原材料高により
企業の運転資金需要が増えた。「金融市場の動揺で社債発行コストが増大したため、
企業が銀行借り入れによる資金調達を増やしたことも背景」(金融機構局)という。
ソースは
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080410AT2C1000610042008.html