白川日銀総裁に利下げ注文 エモット氏 総選挙で政治改革も
ttp://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200804100044a.nwc 日本経済に詳しいビル・エモット元英エコノミスト誌編集長は9日、日銀の
白川方明副総裁の総裁昇格に関し、「世界経済が予想を超えて減速した場合、
日銀が0・25%の利下げを実施しなければ、判断ミスと言われる」と述べ、
白川氏に対し、政策変更のタイミングを見誤ることがないよう注文した。
エモット氏は時事通信社との電話インタビューで、日本経済について「米
国のリセッション(景気後退)によって、日本の消費と投資は冷え込み、成
長は鈍化する」と強調した。
新総裁決定により、11日の先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)
への代理出席は回避されたが、「政治ゲーム」となった総裁人事の混乱で失
った国際社会の信頼回復のためには、「政治の変革が必要」とし、総選挙を
通じて確固たる意思決定ができる政権を作るべきだと訴えた。
白川氏については、「国際問題への造詣が深く、他国の中央銀行との連携
も密にできる」と評価、民主党によって拒否された武藤敏郎元財務次官と田
波耕治元大蔵次官より「(財政と金融の分離という点からみて)よい選択だ
った」と述べた。(ロンドン 時事)