南信州を代表する観光地の昼神温泉郷(阿智村)。名古屋方面に限って乗り降りが可能な
中央自動車道・園原インター間近というアクセスの良さもあり、中京圏の“奥座敷”として
定着しているが、温泉郷の振興を目指す第三セクターの「昼神温泉エリアサポート」は、
関東・首都圏をターゲットにしたさまざまな誘客策を展開。昨年の統計では、関東からの客が
確実に増え、変化が見え始めている。
昼神温泉の知名度は東京圏9・9%、大阪圏15・5%に対し中部圏は74・6%。
こんな極端な数字が、県が昨年1月に、三大都市圏の約4300人を対象に行った調査で、
明らかになった。
調査は、昼神のほか白骨(松本市)、別所(上田市)、草津(群馬県)の温泉地を挙げ、
認知度や来訪経験、満足度などを調べた。数値を見ると、別所と草津は東京圏で率が高く、
白骨はほぼ三分される傾向があり、昼神の来訪経験者のように東京8・9%、
大阪10・5%で、中部は80・6%と大きな差が出ることはなかった。
開湯から35年、中京圏に頼っていることは認識しながらも、「これだけ極端な数字が出るとは
思ってもいなかった」と、エリアサポートに勤める村経済活性課の菱田直樹さんも驚くほどだった。
同サポートは関東圏からの入り込みを増やそうと計画。昨年は大手メガネチェーンとタ
イアップした招待企画などに取り組んだ。
この結果、同温泉郷にある16軒の旅館・ホテルからの報告に基づく集計で、1年間の入り込みは
宿泊、日帰りを合わせて77万人余。前年より約2万5000人増加した。
また、方面別のデータを見ると、県内8%、中京49%、関西10%、関東21%、
その他12%で、依然として中京方面が多いものの関東からの入り込みも確実に増えてきた。
同サポートでは、今年も大型連休前後のハナモモシーズンを多くの媒体で売り込むほか、
JR東日本東京支社などとのキャンペーンも展開する。
特急あずさを利用、岡谷駅から昼神温泉郷へは直通バスを運行して宿泊してもらう企画で、
都内を走るJR車両や駅には多数の中づり広告やポスターを掲示していく。
同サポートでは「知名度アップに大きな効果が期待できる」と話している。
ソースは
http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20080401/CK2008040102099902.html 依頼を受けてたてました。