航空機や人工衛星用の部品製造を手掛けるYSEC(ワイセック、横浜市)は、新工場を
新潟市西蒲区漆山に設置し、4月から一部操業を始める。
国内航空機メーカー向けに機体やエンジン用部品を供給する計画で、本格稼働は2009年
5月を予定。本格稼働後は現在1億円程度の年間売上高を6?10億円に引き上げたいと
している。
同社は〇四年に設立され、横浜市保土ヶ谷区に工場を構えている。
新工場は、これまで配送センターなどに使われていた土地・建物を購入し、改装する。
敷地面積は約2万3000平方メートル、建物の延べ床面積は約9900平方メートル。
来月初めに一部を稼働させた後、順次整備を進める方針だ。
新規の設備購入を含めた総投資額は10億円程度に上る見込み。
同社は新工場で機体の骨組みのほか、配管などエンジン部品を全般的に生産する。また、
工場は従業員5人程度で操業を始めるが、来年の本格稼働時には約20人まで増やす意向だ。
ジェット機、プロペラ機といった航空機の需要は現在、世界中で伸びている。国内では
三菱重工業(東京)が小型ジェット旅客機「MRJ」の開発を進め、経済産業省も
取り組みを後押ししている。
航空機の場合、部品の数が1機当たり数百万点に上り、自動車の1台当たり4万-5万点
よりもはるかに多い。このため、すそ野が広い産業として、雇用や収益の面で中小企業への
波及効果も大きいという。
一方で、国内で航空機用部品の製造を担える企業が少ないため、今後航空機の需要が伸びた
としても、部品の受注は海外の企業に流れる可能性が高いとみられる。
YSECの山内慶次郎取締役は「航空機が増産される時に国内へ部品製造を
引き入れられるよう、今のうちに受け皿をつくっておくことが必要だと考え、
新工場設置を決めた」と話している。
ソースは
http://www.job-nippo.com/news/details.php?k=1976 YSEC 山之内製作所
http://www.ysec.jp/ 依頼を受けてたてました。