全国の主要駅における放置自転車の数は、ワーストクラスの駅で
半径500mに数千台とも言われており、駅管理者及び道路管理者の頭痛のタネとなっている。
このたび、大学生協と提携して全国の放置自転車のリサイクルを運営する
(株)バイクオフコーポレーションとオリジナルのQRコード「デザインQR」 を作成する
(株)IT DeSignは、放置自転車をリサイクルして、大学生に無料でレンタルする
「エコチャリ.com」のQRコードを活用した新たな広告事業において業務提携を締結し、
放置自転車の削減へ向けて協業することを発表した。
今回の提携内容は、大学生が無料でレンタルできるリサイクル自転車側面など
目立つ箇所に、スポンサー企業のロゴなどデザインした視認性の高い
「デザイン QR」ステッカーシールを貼付し、それを見た大学生や一般の通行人などは、
その場ですぐに携帯電話で読み取るとスポンサー企業のケータイサイトへ
誘導するサービスである。
最近では、バスやタクシーの側面などを利用した交通広告やトラック全面を
広告媒体として街中を走らせるアドトラックなどもあるが、今回は、「エコチャリ.com」という
大学生が無料でレンタルできるリサイクル放置自転車を広告媒体とした点に特徴がある。
この放置自転社の事業の運営資金は、学生が申し込みを行うサイトに掲載されるバナーや
自転車に掲出する「デザインQR」ステッカーシールの協賛広告費により賄われており、
アクセスする学生が増えれば協賛企業も増え、より多くの学生へ無料レンタルすることが可能となる。
放置自転車問題は、毎年ワーストクラスと目された駅が懸命の削減措置を行っており、
違法駐輪防止や有料駐輪場の運営にも、多額の予算と多くの人員を要しているのが原状である。
また、放置期限切れで撤去された自転車の保管場所確保も大きな問題である。
今回の「エコチャリ.com」の広報活動を通して、放置自転車の削減が進むことが期待される。
特にワーストクラスと目される駅は率先して導入してみるのも一手ではないだろうか。
ソース
http://japan.techinsight.jp/2008/03/sanada200803241623.html