木曽郡王滝村は13日、3月定例村議会に旧村営スキー場の債務を繰り上げ償還
(返済)する本年度一般会計補正予算案を提出、全会一致で可決された。これにより
村は、借金の重さを示す「実質公債費比率」が低下するため、「財政再生団体」への
転落を回避する可能性が出てきたとしている。
繰り上げ償還は、本年度末で10億1400万円余のスキー場関連債務のうち、
08年度に返済予定だった2億4900万円と、09、10年度分の一部9千万円余
の計3億3900万円余。3億5200万円余の財政調整基金を取り崩す。
財政再生団体は08年度決算から適用される自治体財政健全化法に基づく制度で、
国の管理下で厳しい歳出削減などを迫られる。実質公債費比率は、3年間の平均値が
35%以上になると財政再生団体に移行する。
村はこれまで、08年度決算では比率が40%を超え「再生団体入りは避けられない」
としてきたが、繰り上げ償還で同年度決算時の比率は、最も低い場合に32%台となり、
基準を下回る可能性が出てきた。
高めの試算では35%を上回るものの、基準を超える期間は当初見込んでいた
3年より短くなる見通しだ。
瀬戸普村長は「村民の不安解消と、1日も早い財政健全化のため繰り上げ償還を
決めた。これも村民と議員、職員らの歳出削減への協力の結果」と話した。
ソースは
http://www.shinmai.co.jp/news/20080314/KT080313ATI090020000022.htm 依頼を受けてたてました。