★整備事業:3商店街、釜石の中心街を整備 アーケード撤去や模様替え /岩手
◇往時のにぎわいに
釜石市の中心部を形成する只越町、大町、大渡町3商店街で、アーケードの撤去や模様替え、
街路灯の新設などの整備事業が始まった。町中に往時のにぎわいを取り戻す改造作戦で、
買い物客の期待を集めそうだ。
3商店街は延長計約1キロ。釜石魚市場とJR釜石駅を結ぶ。市場に近い只越町商店街は
1965年建設で老朽化したアーケードを撤去し、街路灯26基と照明付きシェルター8基を
バス停などに新設。街路灯には旗を掲げるバーのほか、音楽や防災行政無線を流せる拡声器を
取り付ける。市内の歌碑などの案内板2基も設置して観光客にも親切で、明るく広い街並みを演出する。
アーケードを7年前に撤去した駅側の大渡町商店街は古い柱を活用していた街路灯31基を新設。
大町商店街はアーケードがまだ使えるため、屋根や柱を再塗装。両商店街にも歌碑などの案内板
計5基を設置する。
市が進める大通り街並み整備事業の一環。総事業費は国交省からの交付金などを含めて
約6500万円。工事は25日まで。3商店街は人口が9万人を超えた昭和30年代までは
沿岸最大のにぎわいを誇ったが、釜石製鉄所の合理化後は内陸部に客を奪われるなどして
空き店舗が目立つ。
只越町商店街振興組合は整備終了後、店舗紹介のマップづくりや還元セール、空き地を活用しての
夕市などを企画。江刺伯(ひろし)専務理事は「アーケードが撤去されれば2階の店舗化も可能になる。
只越町で商売をしてみたいと思われるような街にしたい」と意気込む。【鬼山親芳】
ソース:毎日新聞 2008年3月5日
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20080305ddlk03040303000c.html