北陸電力志賀原子力発電所1号機(石川県志賀町赤住)の臨界事故隠しを受けた
再発防止対策検証委員会(委員長・児嶋真平京都大名誉教授)は三日、金沢市内の
ホテルで六回目の委員会を開いた。隠さない仕組み作りや企業風土改革などを検証
した結果「再発防止策の取り組みが定着した」と評価する、平成十九年度の
最終報告書を永原功社長に提出した。
会議は非公開で行われ、北電側は二月末実績として、再発防止に向けた仕組み作りと、
研修・教育などの運用状況の進ちょく率が共に100パーセントに達したと報告した。
前回の検証委で示された志賀原発の全所員対象アンケートで、隠さない・隠せない
仕組み作りについて「形式だけで意識に変化はない」という回答が16パーセント
だったのに対し、今回は1パーセントに減少したことも明らかにした。
最終報告では、社員に隠さない意識が根付いており、経営陣と発電部門の社員が
対話を通して意思疎通を図っていることなどを評価。記者会見した児嶋委員長は
「再発防止策は社内全体に浸透しており、地元にも理解されている。この努力を
継続してほしい」と述べた。同委は今後、年二回程度開き、北電の取り組み状況を
引き続き検証していく。
ソースは
http://www.kitanippon.co.jp/contents/knpnews/20080304/10489.html 依頼を受けてたてました。