2003年3月に国の伝統的工芸品に指定された「新潟漆器」の生産者でつくる新潟市漆器同業組合は、
「萬代箸(ばんだいはし)」と命名した春の新作を売り出す。
同組合の佐藤圭輔組合長は「このはしを常時携帯し、外食時に割りばしを使わずに環境に配慮する
運動の一翼も担いたい」と、地元の名産品を通じた環境への負荷軽減も考えている。
北前船の寄港地だった新潟では江戸時代に漆器づくりが始まり、現在の新潟漆器に発展したといわれる。
新作はしの発売は、08年に国の指定から5年目を迎えることを記念して企画した。
製品は漆を竹の節のように盛り上げて細工し、本物の竹のような模様を付ける新潟漆器を代表する
塗りの技法「竹塗」を使っている。茶、赤、緑色の3色。
新作はしの販売に当たって同組合は、木から作られる大量の割りばしの消費を抑える運動にも着目。
高度な技が施された新潟漆器を広く普及して、地元の工芸品と環境に優しい生活を提案していくという。
「萬代箸」は3月5日から同11日まで、大和新潟店で開催する「暮らしを彩る新潟漆器展」
(同組合など主催)で販売される。
同展では、新潟漆器職人が指導し、はしの制作を体験するコーナーなども設ける。
〆News Source : 新潟日報
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=108332 〆新潟市漆器同業組合
http://www.nuridon.com/