花粉、カビ、お札、水たまりに生息する微生物……。こんなものを顕微鏡でのぞくと、
精巧な仕組みや生命の息吹に触れ、ドキドキしてくる。
http://www.asahi.com/edu/student/atama/TKY200802190260.jpg 顕微鏡「ミクロショット500」には染色液やスライドグラスなどもセットされている=埼玉県所沢市のビクセンで
光学機器メーカーのビクセン(埼玉県所沢市)が6〜10歳を想定して販売する
「ミクロショット500」(希望小売価格2万円強)で、できることを見てみよう。
この顕微鏡には簡単に観察ができるよう、いろいろな付属品がセットされている。
標本をつくるときのメスや染色液、スライドグラスなど。ミツバチの触角といった4種の既製標本もあり、
「スタディブック」には標本のつくり方、身近な観察材料の説明も。
接眼レンズ2種、対物レンズ3種の組み合わせで観察物を60〜500倍に拡大できる。
「低倍率から高倍率へとレンズを換えれば、見えなかった物が突然見えたりして楽しい」と、
同社の都築泰久・企画部長。「子どもの好奇心をかきたて、図鑑を調べる習慣にもつながる」と言う。
使い切りカメラを接眼レンズの部分に固定する装置があり、観察の成果を写真で残せる。
白い壁やノートに像を映す装置もあって、スケッチしやすく、家族と一緒に見ることも可能だ。
「顕微鏡大作戦」(誠文堂新光社)の著者、山村紳一郎さん(51)は「できれば3万円近い初期投資を覚悟したうえで、
徐々に照明やレンズを高級にしていける本格的な顕微鏡を選ぼう」と言う。
視野の明るさ、像のくっきり感が格段によく、驚きや感動の度合いも大きいからだ。
山村さんの著書のほかにも、顕微鏡の楽しみ方を教える本は数々ある。
●すぐ使える場所に置こう
数千円から2万円ほどの学習用顕微鏡はケンコー、新日本通商、ミザール(いずれも本社は東京都内)なども販売。
家電量販店や大手玩具店、科学グッズ専門店に置いてあることが多く、アマゾンジャパン、楽天といったショッピングサイトで買えるものもある。
10万円以上する研究用の機種ならオリンパス(東京都新宿区)とニコンインステック(川崎市)が有名で、
買いたいときはそれぞれの本社に問い合わせる必要がある。
家庭ではカバーをかけ、湿気やホコリに注意しながらも、すぐ使える場所に置こう。
ソース:
http://www.asahi.com/edu/student/atama/TKY200802190266.html