メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)対策に対応してヘルスメーターの高機能化が
進んでいる。それだけ価格も高いが、体形が気になり始めた男性を中心に人気を呼んでいる。
体重や体脂肪はもちろん、体内年齢や太りにくい体質を示す骨格筋率など測定項目が多彩に
なり、より正確に自分の体の状態がわかるのが特徴だ。日々の変化が実感できる新機能など
も人気を後押ししている。
大手家電量販店、ビックカメラの有楽町店(東京都千代田区)に設けられたヘルスメーター
売り場では、1万円を超える高機能商品がズラリと並ぶ。家電コーナーを担当する牧野さん
(20)は「売れ筋は価格が高く機能も高い機種。40?50代くらいの男性の購入が増えて
いるが、20代の若い男性の購入者もよく見かける」という。
家庭用計量計測機器大手、タニタ(東京都板橋区)で一番人気は「インナースキャン50V」。
体重、体脂肪のほか、推定骨量、筋肉量、体内年齢、左右別々の部分脂肪率などを測定できる。
価格は1万7000-2万円と高めだが、昨年8月の発売以来、売れ行きは好調。
月間で7000台以上売れることもあり、年間目標5万台を軽くクリアする勢いだ。
同社がヘルスメーター購入者に実施したアンケート調査の回答者は、2006年秋までは
約6割が女性だったが、07年秋には男性が6割近くを占めるようになった。広報室の
宮本さん(59)は、「ヘルスメーターは従来、女性がダイエットや体重管理を目的に買う
ケースが多かったが、男性購入者が増えてきた。これまで体形を気にしなかったお父さんたち
が目覚めた」と話す。
オムロンヘルスケア(京都市)では、四肢で測定する体重体組成計「カラダスキャンシリーズ」
が人気だ。数値が高くなるほど太りにくい体質になる骨格筋率を測定したり、同年齢の人の
平均値と比較できたりするからだ。
5年前までは5000-7000円が主流だったが、1万円以上の商品の販売台数が06年は
03年比2・4倍に増えたという。営業戦略課の福嶋さん(37)は「測定できる種類が多く
なったのはもちろんだが、過去のデータや他人と比較することで、達成感を味わえることも
ヒットにつながっている」と指摘する。
4月からはメタボの予防・改善を目的とした特定健康診査・特定保健指導が企業などに
義務づけられ、高機能ヘルスメーターの市場がさらに膨らむと期待されている。「一般家庭
だけでなく、会社など法人にもヘルスメーターを購入してもらうチャンス。歩数計と
ヘルスメーターを接続できる機種など高機能商品を売り込んでいきたい」(福嶋さん)と
意気込んでいる。
ソースは
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000002-fsi-bus_all 依頼を受けてたてました。