建設機械販売、環境・建設関連プラント製造の中道機械(札幌)は十七日、工場の
経理担当社員による不正経理が発覚したと発表した。この担当社員は「費用」とすべき
金額を「資産」と偽って報告書に記入して本社に提出。会社の利益と資産を、少なくとも
二億五千万円ずつ過大に見せかけていた。
同社は、この担当者が工場の生産目標をクリアするために個人的判断で行ったとみており、
組織ぐるみでの不正は否定している。
不正の全容は引き続き調査中だが、架空計上を正した場合、三千万円の黒字を予想している
二○○八年一月期決算の純損益は、赤字に転落する見通しだという。
札幌市内で記者会見した鉄井勝之社長らによると、不正経理にかかわったのは、
札幌工場(札幌市西区発寒)の経理を担当する五十代の課長とその部下の二人。
過去数年にわたって、生コンクリートプラントや砕石プラントの製造に関する経理を操作。
本来は費用に当たる製造原価を、資産に当たる半製品として計上し、本社に提出する
製造原価報告書の内容を偽っていた。
監査法人の監査が入る前日の十二日に、この課長自らが会社に申し出て不正が発覚。
鉄井社長を委員長とする内部調査委員会で調査し、不正行為を確認したという。
会見で鉄井社長は、不正経理の原因について「(課長らは)工場の毎月の生産販売目標を
達成しようとして、やってしまったのかもしれない」と言い、組織ぐるみの不正は
否定した。着服などの行為も確認されていないという。
同社は、弁護士など第三者を交えてさらに内部調査を進め、業績への影響額が判明次第、
○八年一月期決算の業績予想を下方修正する。
同社の○七年一月期決算は、売上高九十億二千六百万円、純利益は三千四百万円。
ソースは
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/76619.html 中道機械株式会社
http://www.nakamichi-mc.co.jp/ 会社情報・株価
http://company.nikkei.co.jp/index.aspx?nik_code=0001726 依頼を受けてたてました。